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開拓地に水が来た!

2002年11月~12月頃のお話

水源を発見した私は、翌日から復旧工事にかかりました。

一人ですし、川を泳いで渡らないと行けませんから(胸まで浸かって歩く)
たくさんの物を持っていけません。

泳ぐということは、寒い冬の最中、着替えも必要です。

ただしこの時期、冬ということもあって
川の水位もすごく低かったので、腰の高さで歩いて渡れました。


1. 水源までの道の整備

急こう配の箇所は、滑落の危険性もあるため。
ロープを持参して命綱としました。

命綱設置個所

2.水源土砂の撤去

土のう袋・シャベルを持参して、水源土砂をシャベルを用いて
撤去しようとしましたが、砂の中に比較的大きな石があり
手で除去した方が早いと判断。

手で少しずつ川砂と小石は土のう袋へ
大きな石は横に整理しながら置きます。


3.気合と根性で運ぶ

鉄筋と普通ポルトランセメントを
とにかく気合いと根性で、何往復か運びます。


セメント1袋25キロ! 
重いです!

4.水源の淵に堰を作る(第1貯水池)

川砂と小石が入れられた土のう袋の中に、セメントをふりかけて混ぜます。

その土のう袋を積み上げて、淵の前に堰を作っていき、
積み上げられた袋の上から、何本も鉄筋を打ち込んで補強します。

オーバーフローの水は、横から出るように溝を設置
第二貯水池へは、中間地点の水位に取水パイプを設置

底の部分には、掃除用の排水管設置

5.第二貯水池を作る

第一貯水池のすぐ下に、同じような工程で作っていきます。

そして積み上げられた堰のちょうどいい高さに埋もれていた
貯水タンクへ送る黒パイプを設置します。

6.堰の補強

タライとラス網を持参して、川砂とセメントをよく混ぜます。

積み上げられた堰の部分にラス網を貼り付けます。
貼り付けた後にセメントを施します。

こうしているうちに、
どんどん水が吸い上げられているではありませんか!!

でも、水源の取水口が、石を吸い込んでしまったら大惨事です!

石を吸い込まないようにストレーナの代用として
植木鉢を細工して設置しました。

さあ ここから下山です。

7.パイプの補修・交換

下山しながら黒パイプが痛んで
水が勢いよく噴き出している箇所を補修もしくは交換を繰り返します。

そしてコンクリートブロックにあるエア抜きバルブへ

ものすごい水圧です!

バルブを修理してましたのでエア抜きバルブからは沢山の水

ここから貯水タンクまで、残り1.5キロ


今度は山を登りながら、水が勢いよく噴き出している箇所を
補修もしくは交換を繰り返します。

水ってすごいですね。

土に埋もれて今までどこに埋設されていたのか
まったく分からなかったのが

水の吹き出す音と噴水のように高く吹き上げられ
すぐに発見できました。

いよいよ貯水タンク 水が来ました!

水が来ました!

たった1人・・・
静まり返ったこの場所で、雄たけびをあげました!

8.浄水

ポリタンクを細工して、中にサンゴと備長炭を入れ
それを貯水タンクへ接続します。

あとは浄水タンクの底が割れていないことを祈るだけ。
オーバーフローを待ちます。

しかしいつまでたっても、オーバーフローしません!

どんどん貯水タンクの取水口から水が吸い上げられてます。

9.埋設配管の補修・交換

いや・・・ここまでくると簡単でした。

噴水箇所を見つけては、補修交換するだけですし、
16箇所に分けられた配管を、1本にするだけですから。

さあ 鶏舎に設置されている蛇口からは?


水が来た~‼‼

来た~ 水が来た~‼‼

何を言ったか全く覚えてませんが、思わず雄たけび!!!!!

こうしてようやく私の開拓地でも
いつでも新鮮な水が使えるようになったのです。

続きは次回

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