著者は何者?「木になった亜沙」
今村夏子氏の著作「木になった亜沙」を読みました。2020年発売。私がこれまで読んだ著者の作品は「とんこつQ&A」「むらさきスカートの女」「星の子」で、本作が4作目。本作の率直な感想は、著者は一体どんな思考回路を持っているのだろう…でした。事前知識を持たずに読み始めたのですが、全く先が読めず、呆気に取られる展開。ストーリー全体はあり得ない内容なのにも関わらず、登場人物の心情がリアルなので、読み終わりはほのかな切なさと、ゾクリとした怖さを味わえます。
本作は3つの短編から構成さ