周りと見え方が異なる
子供たちの中には
目線が合わなかったり、「あれ」「それ」と指をさして教えているのに、理解できていなかったりする子がいます。
他にも、
●黒板のどこを書いたらよいか分からない。
●ノートのマスに字がうまく入らない。
●何回やっても、漢字で出てはいけないところを出してしまう。
●身の回りの持ち物がぐちゃぐちゃになってしまう。
●紙を半分に折ると必ず角がずれてしまう。
●指示を出しても伝わりにくい
など、どうも周りと見え方が異なるのではないかと思ってしまうときもあるかもしれません。
このような問題が出てくると、
周りから注意されることや叱られることが多くなって、自信がもてなくなったり、やる気がなくなったり、ニ次障害が起きてくる危険も考えられます。
私の経験でもあるのですが、
「ちゃんと見えてるのかな?」と感じてしまう子は、見ている焦点が、周りの人たちとずれている可能性があると思っています。
これは、自分勝手な見方や、集中しているときに周りが見えなくなってしまうようなものではなくて、眼の問題から日常生活に支障がでていることが考えられます。
しかも、子供たち本人は、小さいときからその焦点に慣れてしまっていて、周りの人たちが自分たちよりも、もっとクリアに見えているのに気付かないパターンが多いと感じます。
小さいときから、自分の目でしかみることができないのですから、気付きにくいのも納得ができますよね。
少しでも、見え方に不安を感じる保護者の方がいらっしゃいましたら、視力だけではなく、どのように見えているかを調べるのもよいかもしれません。
私が担任をしてきて、視覚的に問題を感じる子が、
焦点を合わせられるようなメガネを使ったり、ビジョントレーニングを行ったりして、見え方の改善をされると、問題が少しずつ減ってきたように感じます。
本当に少しずつではありますが、視線が合いやすかったり、指示をしたものをすぐ確認し、理解できるようになったりするのは、やはりトレーニングや適切な道具を活用したからだと考えています。
もし、気になることがありましたら、お子様の見え方について、意識をされるとよいかなと思います。