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『しつこい』言動

子供たちの中には、
周りの人に『しつこい』と思われてしまう言動をとってしまう子がいます。

例えば、
●同じ質問を何度もする。(答えを出しているのにも関わらず)
●同じ言葉を言っている。
●何度も不安になったり、元気になったりを繰り返す。
●同じ動きを繰り返す。
●同じ間違えを何度もする。
●迷惑になるような行動を何度もする。

など、
一度やニ度ならば、気持ちに寄り添ってあげたり、許せたりする言動も何度も繰り返すことで、周りからの印象が『しつこい言動』に変わっていってしまいます。


特別支援学級で担任をすると、この『しつこさ』との付き合いになるので、結構大変なこともあります。

しかし、
子供たちの様子を見ているに、どうもわざとしつこくしようと思っているわけではなさそうな感じがするのも事実です。
本当に困っていたり、知りたい欲求があったりして何度も何度も繰り返しているのだなと思うこともあります。


イメージとしては、
欲求や不安などからくる、繰り返しの行動と周りの人たちのそれを受け入れるキャパシティの戦いのような感じかもしれません。


ただ、実生活の中で、子供の繰り返しの言動を受け入れるには、時間や労力も必要で、必ずしも子供たちがすっきりするまで付き合ってはいられないのが、現実だと思います。

また、『しつこさ』を相手に感じさせてしまうと、関係性が崩れてきて、孤立してしまったり、トラブルを起こしてしまったりすることが考えられます。


そこで、私は子供たちにこの『しつこさ』を自覚させてあげなければならないと考えています。

しつこいときには、
「もう、話は分かっているし、同じ話をなんどもきかされると、しつこいって思ってしまうよ」
「しつこくて、こっちは、イライラしてしまうよ」
と、しっかり教えてあげないと、子供たち自身でも、自分の言動が周りの人を嫌な気持ちにさせていることに気付けない危険があると思います。


一言だけ
「しつこい!」
と、言うのではなく、

「その言葉を3回言われたら、周りの人はしつこいと感じるよ」
「何度もその行動をすると、見ていて、嫌だなと思ってしまうから、もうおしまいにして」
と、

具体的な回数や周りの人の気持ちなどを教えてあげると、本人も理解できるようになってくると思います。


しかし、何度も何度も言葉をかけても、改善までは時間がかかるかもしれません。

意識する前に、言葉が先走っていることも多々あります。

◎意識して防ぐこと
◎しつこい言動のあとに気づかせてあげる

この2つを大人の方が意識しているとよいかなと思います。

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