石原 淳也

石原 淳也

最近の記事

石原なんでも通信 No.14 をお届けします。

No.12 では与謝蕪村と丸亀妙法寺について書きましたが、今回は与謝蕪村の第2弾です。 与謝蕪村(1716-84)は、ご存じの様に江戸俳諧の巨匠の一人で、写実的で絵画的な発句を得意とし、また 俳画の創始者で、池大雅(1723-76)とともに日本文人画(南画)の先覚者といわれています。 特に有名な絵画作品は池大雅との共作である「十便十宜図」。十便図 (10の便利なこと)は池大雅が、十宜図(10の宜きこと)を与謝蕪村が 担当しています。 十宜図は自然が四季や時間、天候に

    • 石原なんでも通信 No.13 (バーガーキングの攻勢)をお届けします。

      今週は趣向を変えて、香川県でも攻勢をかける、今元気なハンバーガー  ショップである「バーガーキング」について報告します。 高松駅Orne(オルネ)2階のハンバーガーショップ 「バーガーキング」、ロケーションが良い事もあって週末などは大盛況のようです。 ハンバーガーと言えば「マクドナルド」、長らく 「一強」 時代が続いて います。それに続くのは、遠く離されていますが、グルメ、高級路線で 「モスバーガー」、それ以外はその他大勢、といったイメージでした。 ところが、今、大き

      • 香川大学おむすび研究室は6月16日(日)のさぬきマルシェにおむすび店を出店しました。

        香川大学創造工学部 石塚ゼミは四国ライス様、象印マホービン様、   米屋ながはら様の協力の下、おむすび販売店、「香川大学おむすび研究室」を出店し、多くのお客様に香川県産米「おいでまい」と県産具材のコラボによる「讃岐おむすび」を味わって頂きました。             アンケートで提供した5種の具材の中から好みの具材を選んで頂きました。結果は今後の研究の材料となります。 協力教員の私もマルシェでの販売要員として頑張りました。

        • 石原なんでも通信 No.12 (与謝蕪村と丸亀妙法寺)

          江戸時代の俳諧の三大巨匠といえば、松尾芭蕉(1644-94)、与謝蕪村(1716-84)、小林一茶(1763-1828)。与謝蕪村、小林一茶は讃岐を訪れて  います。松尾芭蕉は讃岐を訪れた記録は見当たらないようですが、「幕府の隠密」説もささやかれる芭蕉の事ですから、極秘裏に訪れた可能性は あるかもしれません。 さて、今回のテーマは「与謝蕪村と丸亀妙法寺」です。 JR丸亀駅から徒歩5分にある「妙法寺」ですが、別名 「蕪村寺(ぶそん でら)」と呼ばれていることご存じでしょう

        石原なんでも通信 No.14 をお届けします。

          石原なんでも通信 No.11 (稲岡工業文書 ①) 

          「稲岡工業」って どこの、何を作っていた会社?  兵庫県加古川市の実家の目の前にある風雪に耐えた30mの煙突、2012年の 同社廃業以降は稼働しておらず、工場群も廃墟同然です。 全盛期は海外にもその名前を知られた錨(イカリ)ブランドのタオルを生産 していた「稲岡工業」本社工場の跡地です。 生まれてから小学3年生まで本社敷地内にある社宅兼管理人住居で成長、 祖父、父は「稲岡工業」に勤務していた私にとって、この地はいまでも  心の故郷です。 「稲岡工業株式会社」(当

          石原なんでも通信 No.11 (稲岡工業文書 ①) 

          香川大学おむすび研究室 さぬき   マルシェ in サンポートに初出店

          私が協力教員を務める創造工学部石塚ゼミの学生がその研究の一環として 6月16日に実施予定の さぬきマルシェin サンポートにおむすび販売店を出店することになりました。私も販売員の一人として参加予定です。

          香川大学おむすび研究室 さぬき   マルシェ in サンポートに初出店

          石原なんでも通信No.10をお届けします

          今回は、江戸時代の大名、茶人、作庭家である小堀遠州についてです。(タイトル画像は頼久寺所蔵の「小堀遠州像」) 小堀遠州(こぼりえんしゅう)って誰? もしかしたら歴史の教科書に名前が出てきたかも?って程度ですよね。 学生時代はほとんど気にも留めなかった名前ですが、江戸時代初期の庭園を見学して、小堀遠州作って書かれているを見るにつけ、気になりだしていました。小堀遠州、大名でありながら、実は作庭家としては知る人ぞ知る  カリスマ、そして茶人としても時代のリーダーでした。 実は

          石原なんでも通信No.10をお届けします

          石原なんでも通信 令和6年度 No.9,  京都へ行こう! 第2弾です。

          2週間前に投稿した「京都へ行こう!」の第2弾です。「静かで落ち着いた」京都を探索する方針に変更はありません。訪れたのは4月22日、「桜」の季節が終わり、「つつじ」の季節が始まる前、山々は まだらに「新緑」が輝きだす初々しい瞬間でした。 今回は京都の「西山」地区。 京都の西といえば、通常は「嵐山」あたりが思いつくのですが、今回は、もう少し南に下がった「大原野」地区です。 「大原野」は、思わず 「だいげんや」とでも読んでしまいそうですが、 正しい読み方は「おおはらの」です

          石原なんでも通信 令和6年度 No.9,  京都へ行こう! 第2弾です。

          石原なんでも通信 No.8 (カカオ豆価格の乱高下) です。

          円安による海外からの輸入物価の上昇が再三報道される今日この頃ですが、世界を見渡すと気候変動、異常気象による主産地の 不作が最大の要因となっている品目も多いようです。第4号では オリーブオイルを取り上げましたが、今回は「カカオ豆価格の 乱高下」です。 カカオ豆は ここ1年で3倍にもなりました。欧米市場の先物価格はこの4月に初めて 1 トン1万円台に到達しました。ところがここに来て6,000ドル台に 急落。その最大のきっかけは西アフリカの「降雨」とのこと。 これでは日本のチェコ

          石原なんでも通信 No.8 (カカオ豆価格の乱高下) です。

          石原なんでも通信 No.7 をお届けします。 

          先月、久々に京都に行ってきました。桜の季節が終わり、ゴールデンウィークが始まるまでの束の間の休日を取っている京都は 期待通り、落ち着いた佇まいを見せていました。 京都は今や外国人の方が大量に押し寄せており、有名どころは大混雑という情報を耳にしたので、静かに散策ができる場所を探してみました。 「鷹峯(たかがみね)」、名前で選びました。何か厳かで静かな場所っぽいですね。 京都の街から離れた静かな場所といえば、洛北の「大原の里」、「貴船」といったあたりがガイドブックに出て来ます

          石原なんでも通信 No.7 をお届けします。 

          石原なんでも通信 No.6 をお届けします。 

          今回は少々趣向を変えて、今後さらにホットになりそうな産業に焦点をあてたいと思います。その名前は「蓄電池」。いかにも 地味な名前ですが、造られた「電気」を蓄える「蓄電池」の機能はますます重要になることは間違いありません。 蓄電池の果たす役割は「電気を蓄え好きなタイミングで使えること」です。 例えば、太陽光発電設備を家庭容量で自宅に導入している場合、太陽光さえあれば電気を作り出すことができます。電気を作り自家消費した後に余った電気は売電され収入になりますが好きな時に売れるわけ

          石原なんでも通信 No.6 をお届けします。 

          石原なんでも通信 令和6年度 No.5を お届けします。

          今回のタイトルは 「菅原道真と讃岐」です。画像の菅原道真像はウィキペディアより。 「天神様」とも呼ばれる菅原道真、今から1,050年も前のことになりますが、 886~890年の間、讃岐国司として現在の坂出市府中町にあったとされる讃岐国府に赴任されました。(菅原道真は845年京生まれ、903年大宰府で没) 忠臣として名高く、宇多天皇に重用されて、宇多天皇の親政「寛平の治」(在位:887-897)を支えた一人であり、醍醐天皇(在位:897-930)時代には 従二位右大臣に

          石原なんでも通信 令和6年度 No.5を お届けします。

          石原なんでも通信 令和6年度 第1号(バックナンバー)をお届けします。

          ドラゴンボールパークがサウジに今や中東ではパレスチナを巡って軍事大国イランとイスラエルが一触即発の状態となっており、一日も目を離せない様になっています。とはいえ、6年も駐在した中東の大国、サウジアラビアは今も愛する国の一つです。ここ10年急成長を遂げており、アニメ、ビデオ産業の育成も力を入れてきました。 東映アニメーションは先月22日、サウジアラビアでの人気アニメ「ドラゴンボール」のテーマパーク建設構想を発表しました。ドラゴンボールのテーマパークは世界初で、東京ドーム10個

          石原なんでも通信 令和6年度 第1号(バックナンバー)をお届けします。

          石原なんでも通信 バックナンバーをお届けします。

          2年前から学内に発信してきた石原なんでも通信、この4月から 3年目に入りました。令和6年度(4月~)の第二弾、「百人一首と院政時代」(4月8日に学内には発信済)をお届けします。 昨年度にはNHK大河ドラマ “光る君へ“の登場人物の歌をリストアップ しましたが、今回は平安文化の絶頂期であった“摂関時代”に続く“院政”  時代の和歌を取り上げます。 院政とは上皇もしくは出家した法皇が天皇に代わり政治を行う政治形態 ですが、通常、実質的な権限を持っていた白河、鳥羽、後白河上皇

          石原なんでも通信 バックナンバーをお届けします。

          私が講師を務める香川大学公開講座を紹介します。

          講座名は 「生まれ変わるならノルウェー人」です。 若い頃から出張を繰り返し、2012-2014年の間念願の駐在を果たした   ノルウェー。同国の経済を支えてきた石油ガス産業に頼らず、新たな   ビジネスを次々と生み出す活力には目を見張らせるものがあります。北欧の一国として高福祉国家、ジェンダー先進国であることはいうまでもありませんが、環境対策先進国としても、首都オスロはゼロエミッション都市をめざしています。 6月3日~24日の毎週月曜日 18時~19時半の開催、受講料は全4

          私が講師を務める香川大学公開講座を紹介します。

          石原なんでも通信 令和6年度 No.4 です。 

          今週の話題は日本のオリーブオイルです。各種値上げ報道が続いています。円安が定着するなか、この流れは止まりそうにありません。我が香川県の小豆島が誇るオリーブは供給全体に占めるシェアは小さいですが、オリーブオイルの 価格が上がり、その需要が停滞気味であることは他人事ではありません。今回は日本のオリーブオイルについて報告します。 オリーブオイルと言えば、香川、小豆島と言いたいところですが、下の  グラフ通り日本産オリーブとしては圧倒的にシェアが高くても、オリーブ オイルとしては

          石原なんでも通信 令和6年度 No.4 です。