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【読書】大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。

この本を読もうと思ったキッカケ

大学の研究テーマでマッチングアプリについて書こうと思ったからです。

そう思った理由は、3つあります。

1つ目が、議員インターンシップに参加した時に、ある議員さんが発言した言葉に影響されています。
その議員さんは、「子育て支援をやるんじゃなくて、婚活支援をやっとほうがいいのでは?」というような発言をしていました。それを聞いた時、「なるほど、そういう考え方もあるのか」と衝撃を受けたからです。

2つ目が、大学の経済社会学の講義を受けたときに、担当教員が『婚活戦略』という本を勧めていたからです。
勧められた、その日に大学で本を借り、読んでいて面白いと思ったことです。

3つ目は、YouTubeの広告でうざいぐらいにマッチングアプリが流れてくるからです。テレビでもバンバン流れてくる。
絶対、何か問題が起こるだろ!」と思ったからです。

以上のことから、「これは、もう調べるしかない!!」と運命を感じたので現在、資料集めをしマッチングアプリの何について調べるか考えているところです。


結婚・交際にたどり着けた人の数

2022年度の人口動態調査では、16.8%の男女がマッチングアプリを通じて出会い、交際や結婚にたどり着いていると指摘されています。この16.3%というのはあくまで「実際に交際や結婚できた人」の数ですので、実際にマッチングアプリを利用している人は、もっと多いでしょう。

p.3

このことから、格差が生じていることが分かります。モテル人は早く交際・結婚にたどり着き、モテない人は一生モテなくなっていそうです。


婚活の定義

どうやら現代では、恋人を求めて活動することを「恋活」、配偶者を求めて活動することを「婚活」と言うらしい。

p.16

この本にもあったが、婚活の定義が「女性がいい男を捕まえる活動」になってしまっているらしいです。本来の意味とは違ったものになってしまったのです。


選ばれるための価値の最低基準

2万円の価値を感じさせる男・・・これはなかなか難しい。

p.37

この発言は、交通費、アプリの課金代、女性の半日分の給料分を加味しての、1回のデートで女性が失う金銭を換算しての2万円です。

いかに、2万円以上の価値がある男かをアピールする必要があるそうです。

私という商品をどのように売り込むかにより、マッチングの成功率が変わってくるらしいです。


始めたからには取り返せないサンクコスト

「サンクコスト=埋没費用」とは、事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻ってこない資金や労力を意味します。いまや日常用語にもなっていますが、実は行動経済学の重要概念でもあります。

p.90

女性と出会うために費やした、時間やお金は増大するほど、アプリからの撤退が難しくなります。

仮に一人の女性と出会えたとしても、性格が合わないのに「せっかく、出会えたのだから」といってズルズルと関係を続けているような人に当てはまるかもしれません。


モテる奴はモテ、モテない奴はモテない悲しい現実

既婚者と未婚者の過去の交際歴調査では、既婚者の過去の交際経験人数は3~5人であり、未婚者はその数字を下回るそうだ。交際経験人数が多いということは、異性との出会い、交流する機会そのものが多いということである。

そして機会が多いゆえに、異性と交際するためのコミュニケーションスキルが磨かれるだけでなく、友人関係を含めたネットワークを人生経験の中で数多く獲得できる。このスキルとネットワークの蓄積が恋愛資本であり、その資本蓄積の差が恋愛や結婚の格差につながるのだという。

お見合い結婚が主流であった1970年~1980年代は、この恋愛格差を家族や職場がカバーし、異性との出会う場が用意され、結婚にまでたどり着かねばならない社会になった。

そして、異性との出会いそのものを提供するマッチングアプリが登場して、私たちは「いつでも、どこでも、会いたい人に会える機会」を提供された。

しかし、ここて提供されているのは「機会」だけで、その先は恋愛関係を構築できるかどうかに懸かっている。

つまり、マッチングアプリは恋愛資本のうち、機会獲得の差はカバーしてくれるが、コミュニケーション能力まではフォローしてくれないのだ。

p.164、165

小・中・高学生時代まともに人と話してこなかった自分は、"非モテ"である。バイト先、駅、イベント行事の時、恋人同士でイチャイチャしている奴を見ると、ムカッとする。

そんな、私が"非モテ"を脱却する機会はないのだろうか?
とにかく、人と話コミュニケーション能力を磨くしかないのだろうか?
もし、磨くとしたら他の人より21年分遅れているので、絶望的である。
周りが羨ましい!!


感想

「婚活戦略」を読んで、研究テーマをマッチングアプリと経済を絡めて書こうと思ったが結構難しい。

まず、問題定義が思いつかない。

しかし、この本を読んで参考文献を参考に色々読んで自分なりの、問題定義を見つけようと思う。

特に2020年4月、内閣府の「人生100年時代の結婚と家族に関する研究会」の「壁ドン・告白・プロポーズの練習」について、読んでみたいと思った。

現在大学生の私は年収で判断されないので、マッチングアプリを使って女性とのコミュニケーションの苦手意識をなくしたいと思った。

マッチングアプリ登録してみようかな?


書籍情報

大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。
高橋勅徳
2023年1月11日 初版発行
クロスメディア・パブリッシング


#読書感想文 #マッチングアプリ #婚活 #経営学 #経済学 #マーケティング


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