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学生時代のこと

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看護学校の寮生活や、思春期ならではの馬鹿馬鹿しくも愛おしい日々のことをまとめています。
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#看護師

その日々

その日々

ああいやだ、いやだ。
驚いてしまった。
前回のnoteを書いてから1ヶ月近く経ってしもうてるやないの。
不思議だが体感5日くらいである。
呑気にもほどがある。
何か特別なことでも起きていたのかと言うと、

特にない。

それが恐ろしい。
何かもんのすごいことに取り組んでいたとか、何かものごっついことを成し遂げたとか、そういったことが一切ないのに1ヶ月も経っているということが恐ろしい。

ただただ通

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戴帽式のこと

戴帽式のこと

ナースキャップというものを着けなくなってからずいぶん経つ。
あれは一体なんのために着けていたのだろう。

精神科病棟ではただただ邪魔だった。

不穏、興奮状態にある患者さんにとって1番つかみやすいのがナースキャップである。
サッと手を伸ばせばそこにナースキャップ。
非常につかみやすいデザイン。
しょっちゅうむしり取られては床に投げ捨てられていた。
ナースキャップは3ヶ所を白いピンで固定しており、む

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看護実習(1対1看護)

看護実習(1対1看護)

看護学校では2年生の秋頃から約1年間の長い長い臨床実習が始まる。
病院のみならず保健所や保育園、包括支援センター、老人ホームなど様々な場所での実習が待ち受けている。

実習(とくに病棟)の恐ろしさは、寮で先輩たちが日に日にやつれて老け込んでいくのを目の当たりにしていたため充分に知っていた。

…つもりだった。

実際の実習は想像の10万倍つらかった。

まずレポートの量に辟易した。
分厚いレポート

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