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松下 育男
2023年9月28日 14:00
「現代詩の入り口」22 ー 詩の本質がむき出しになっているところを見たいなら、荒川洋治を読んでみよう1「キルギス錐情」 荒川洋治方法の午後、ひとは、視えるものを視ることはできない。北ドビナ川の流れはコトラスの市(まち)からスコナ川となり史実のうすまった方位にその訛(か)を高めている。果たしてそこにひとは在り、ウラルの高峰をのぞみながらでごろな森を切っている。倒れ木の音は落ち
2023年9月12日 15:04
芯のあるわかりやすさを知りたいなら、菅原克己を読んでみよう詩に選ばれている人なんていないのかなと、ぼくは思うのです。詩を選ぶのはいつだって人の方で、そしてだれでもが詩を選ぶことができるのだと思うのです。詩を書いている人は、詩に選ばれたのではなく、詩を選んだ人ばかりです。ですからみんなが同じなんです。で、今日はあたりまえの話をしようかと思っています。自分の書いているような詩だけが詩ではないよ
2023年9月1日 10:38
「現代詩の入り口」20 ― 理屈抜きに詩の魅力に浸りたいなら、高階杞一を読んでみよう本日は高階さんの詩を読んでみようと思います。十一篇あります。どれも面白いです。象の鼻てこの原理家には誰もキリンの洗濯ゆうぴー おうち春’ingサイの河原だぶだぶの夏桃太郎塩雨象の鼻 *「象の鼻」 高階杞一世界の端っこに鼻のない象がいて午後にはおばさんがきて夜には