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読み手を引きつけるユーモア溢れる文章のコツは片道2kmのストックだった!初心者ライターが姉弟子へお悩み相談しました

書き手として活動を始めて3か月が経とうとしています。

全くの初心者のため「なつみと式Webライティング講座」を受講し、基本的なルールやマナーなど1から教えていただきました。

課題など記事を書く中でここ最近、ぼんやりと自分の書く文章の特徴が見えてきたように思います。

私は事実をまとめたり、客観的な記事を書くのは得意な一方、自分の気持ちをうまく記事に表現できない。
どうしても硬い文章になってしまうのです。

しかし、私自身が読み手となった時に引き付けられる文章は、ユーモアのある面白い文章が多いのです。
これは、憧れに近いものがあるのかもしれません。

そこで、卒業課題であるインタビューの会で講座の姉弟子である「小春さん」にユーモア溢れる文章のコツについて相談に乗っていただきました。

その中で大いに心奪われた言葉は【片道2km分のストックを作る】でした。

先輩が普段の文章で心がけていることや、表現の基盤となる子ども時代の話が聞けた学びの多い時間でした。

私のような初心者さんや同じお悩みをお持ちの人は、きっと小春さんが紡ぐ言葉達が響くはずです。


「小春(KOHARU)」さんの紹介

小春さんは​​​​浜松市在住。2021年からライター業をスタートし2023年から独立。
現在はフリーライターとして活躍されています。
「なつみと式webライティング講座」受講生でいわゆる姉弟子にあたります。

姉弟子「小春(KOHARU)」さん


大阪大学大学院 基礎工学研究科卒業の経歴を生かし、​​マイナビTECH+で執筆するなど理系ライターでもありながら、noteでは日常生活での気付きやモヤモヤなどをユーモアあふれる言葉で表現されています。

noteやブログでの小春さんのクスッとするような表現に、私はすっかり虜になっています。

ちなみに私一押しの記事はこちらです。

そんな小春さんのユーモアあふれる文章のコツはどんなものがあるのでしょうか。


頭の中に浮かぶものをそのままテレポートさせたい


「私の頭に浮かんでるものをテレポートさせたみたいに、読んだ人の頭の中にも再現できたらいいなと思って一生懸命書いてます。」

文章を書くにあたっての目標をうかがった時におっしゃった言葉です。
この言葉の選び方に私は驚きました。

書き手の意図がそのまま読み手にテレポートするようなイメージ(小春さん作成)


私自身も当然、どうしたら読み手に上手く伝わるかを考えながら文章を作ります。
しかしこの言葉は、小春さんの気持ちがストレートに分かりやすく、とても素敵な表現だと思いました。

「ユニークな表現も、結構わざと入れているんです。何なら普段の会話から笑わせてやろうと思ってます。」と小春さん。

しかし、そのためには自分の頭の中にある思いや感情、想像などを言葉に表現しなければなりません。

私は、なかなか自分の感情を言葉に表現することができずにいます。
自分がどんな気持ちなのかがよく分からないという表現の方が正しいかもしれません。

この悩みを小春さんに正直に打ち明けたところ、小春さんの子どもの頃の話をしてくださいました。


始まりは小学校の毎日日記と母の言葉


小春さんの表現力のきっかけ、それは小学生の宿題で毎日書く日記でした。

「月に一回、良かった日記が"学級だより"に取り上げられるんですけど、面白いことを書いた時が一番載りやすかったんです。面白いことを書くと称賛されることを学んだきっかけですね。」

また、小春さんのお母様の影響も大きかったのだそうです。

「母が、なにかの時に”人を感動させたり、泣かせるのは簡単だけど、笑わせるほうがむずかしいよね”と言ったんですよ。それが結構響いたんですよね。」

その言葉は誰かの受け売りだったのだとか。
でも、『人を笑わせられるって格好いい』と思うようになるきっかけには十分だったようです。

日常生活の中でも、面白いことを言ったり、絶妙なツッコミを入れると「お見事!」と褒められるような家庭で育ったと言う小春さん。

「面白いことをどんどん考えるようになりましたね。私の中で面白いことを言う=カッコいい・褒められるだったんです。」
小春さんは普段の生活の中で、自然と表現力を磨き上げられたことが分かりました。

子どもの頃のエピソードから、ユニークな表現の原点を知ることができました。

ライティングを勉強するにあたり、スキルを身につけるにはインプットとアウトプットが重要だと言われています。
では小春さんのユニークな表現スキルは、具体的にどのようなインプットやアウトプットで身につけていったのでしょうか。


必要なのは2km分のネタをストックできる脳内引き出し


もともと女の子特有の噂話や無言の時間が苦手だったという小春さん。
気まずくなる前に、何でもいいから面白い話を話題に喋って、何とか間を持たせていたそうです。

「授業の間の5分休憩や給食の時間。さらには学校までの片道2kmの通学路。喋るネタをストックしないといけないんですよ。」

片道2kmの通学路分のストック……。
とてつもない量のネタをストックする必要がありそうです。

家や学校での出来事、テレビで面白かったこと、面白かったお笑いのこと(ちなみに小春さんのお気に入りはバカリズムさんだそう。)

メモを見ながら話すわけではないから、頭の中にストックしていたと言う小春さん。
これが、ストックする脳内引き出しの容量が増え、ネタもの充実に一役買うことになります。

「集めたネタをいろんなところで擦ってました。(こする:何度も使う。ネット用語)
そこでウケたものは、次に使えるようにタグ付けして引き出しにしまうみたいな。無意識ですけど。」
小春さんが無意識に行っていたのが、まさにインプットとアウトプットそのものですね。

また、面白いことを妄想することも多いと言います。

最近、自転車で散歩(ポタリング)をしている小春さん。
自転車で風を切って走っている時にこんなことを妄想したそうです。

「今、まさにキキみたいな気分だなぁ、魔女の宅急便の主題歌を歌ったらオモロいやろうなぁってどんどん連想してしまいます。妄想が広がりすぎて、どこからがウケ狙いのわざとらしい発想なのか自分でも分からなくなることもあって、それは悩みどころではありますね。」

私も目を閉じて小春さんの姿を想像してみます。

気持ちよさそうにユーミンを歌いながら、颯爽と自転車で風を切る魔女小春……。
きっとかなり楽しそうな顔をしていたに違いありません。
私もクスリとしました。

小春さんが妄想をふくらませたポタリングの記事はこちらです。


自分の気持ちだけではなく想像をしてみることなんて頭にもない私は、小春さんの自由な発想に驚きと同時に羨ましいと感じました。

面白い出来事に加えて面白い妄想もストックされ、小春さんの脳内引き出しの容量は今も凄まじい勢いで拡大中です。

最近はアウトプットの場としてnoteやブログを活用していて、言い回しなどを実験的に発信することも多いそうです。
ウケたものはまた脳内引き出しに絶賛ストック中なのだとか。

こうやって小春さんの引き出しは常にアップデートされているんですね。


まとめ


幼少期からの環境やコツコツ積み上げてきた経験が小春さんの今の表現力を作り上げていることが分かりました。

これからもっと素敵な言葉を紡いでいかれるんだろうな思うと、憧れと小春さんの今後の作品達にワクワクが止まりません。

小春さん流、読み手が引き込まれるようなユニークな文章のコツ。
それは、

  • 日常生活の中で面白いことにアンテナを張り、キャッチする力

  • 面白いネタをどんどんストックできる大きな引き出し

  • 積極的に試してウケるものを再収納できる整理整頓力

でした。

今回の貴重な時間を糧に私の表現の幅を広げるため、まずはアンテナを張り、引き出しに少しずつストックすることからはじめてみようと思います。

私の書き手の修行はまだ始まったばかりです。


小春( KOHARU)さんのホームページはコチラ

小春(KOHARU)さんのnoteはコチラ


あとがき


私は三姉妹の長女で、「お姉ちゃんだから」と我慢することが多い環境で育ちました。

おかげで私は常に周りの人を優先し、人よりも「空気を読んで動く」ことが得意になりました。
これは学校生活や看護師の仕事・社会生活においては有利だったと思います。

しかしある時、さまざまなストレスが加わり体調を崩してしまいました。

周りの人はみな、「頑張りすぎだ」・「自分を一番に大事に」と言います。
ですが、周りを一番に考えることを当たり前に生きてきた私は、正直自分を大事にする方法が分かりません。

そんな時、なつみと式Webライティング講座に出会います。

ライティングを学んでいく中、私の文章は自分の特性が顕著に現れていました。
感情表現が全く入れられない、そもそも自分の感情がよく分からない……。
頑張って絞り出した言葉はネガティブワードばかり……悲しくなりました。

このとき、感情を抑えることが私は苦しかったんだな。
本当はもっと外に出したかったんだなと思うと、ストンと少しだけ心が軽くなりました。

小春さんの言葉の数々は空を飛ぶ鳥のように自由で、憧れと共に胸がジーンと熱くなります。
今回のインタビューは、悩んでいる私に「自分の感情はいつでも自由なんだよ」と教えてくださいました。

長く感情を抑えてきた私が自分の感情を吐き出すのは、簡単ではありません。
ですが、いつか感情を楽に表現できる、自分に優しい人間になりたい。
そのためにも、少しずつ自分の心の声に耳を傾けていきたいと思います。

自分と向き合うきっかけをくださった「なつみと式Webライティング講座」と私の背中を押してくださった「小春さん」に深く感謝いたします。




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