リハビリ記録⑯  ~ほきくんが小学校の先生だったとき其一~

今回も、本題から内容がずれます。
今日はかなりずれます。
もしかしたら、ずれたまま終わってしまうかもしれません。
ご了承ください。
 
 
 
 
病気の進行が進みほとんど動けなくなる前、
私は23年間<小学校教師>でした。
その中で3回ほど「1年生の担任」を勤めました。
 
 
3月に入り、
4月から1年生の子どもをもつ親御さんのドキドキは大きくなっているはずです。
「ひらがながまだしっかり書けない・・・」
「いじめられたらどうしよう・・・」
「給食は大丈夫かな・・・」
 
幼稚園や保育園の先生にいろいろ聞いてるかもしれません。
先輩ママさんからアドバイスをもらっているかもしれません。
 
これから
学校に23年間もいて、1年生担任を3回務めた感想から
【今から1か月でやっておいた方がいいこと】を8点お知らせします。
塾や通信講座のお知らせより説得力があります!!
 
8点も!?
<やらなければいけない>わけではなく<やっておくといいかも>
なので気楽に読んでください。
 
「4月から1年生の子ども」、がいなくても
子育て中の親御さんに読んでもらえたらうれしいです。
 
 
 
~今から1か月でやっておいた方がいいこと~
1.ひらがな   2.たしざん・ひきざん
3.トイレ   4.給食を一人で・・・   5.一人遊びができる
6.英語   7.タブレット   8.選択・判断
 
 
1.ひらがな
 
入学して半年以上をかけて「ひらがな」の練習をします。
 
毎回の国語の導入部分で、書き順などを丁寧に指導していきます。
なので、入学前に46字全てを覚えておく必要は全くありません。
強いて言うなら、自分の名前と自分の小学校名ぐらいは覚えておいてもいいかもしれません。
 
私の1年生担任の経験から言うと、むしろ変に46字全部教えない方がいいと思います。
 
学校での教え方は担任に任されています。
「どうやって教えてあげたらわかりやすいかな。」
担任はたくさん研修研究したり先輩のやり方を真似たり、徹底的に授業改善に努めます。
 
各ご家庭で教えてもらった子どもは、ほぼ100%こう言います。
「うちのママが言っていたことと違うよ。」
「パパは書き順なんてどうでもいい、って言ったよ。」
しかも、教室全体に響きみんなに聞こえるくらい、大きな声で。
 
そうすると授業のリズムが狂い
若い先生なんかは特に、教えないといけないことが抜けることが多いです。
 
私も子どものそのような発言に柔軟に対応できず、
随分と困りました。
 
繰り返します、学校でちゃんと教えます!
でも、ご家庭にお願いしたいことがいくつかあります。
 
お願いA:知っている言葉の数を1つでも多く増えるようにしてあげてください!
 
担任が<ひらがな>を教えるときに・・・
「その字がどの言葉に隠れているかを発表しあうゲーム」、をすることがあります。
言葉を知らないと発表できない→発表できないからつまらない
→勉強が好きではなくなる→勉強大っ嫌い!
 
<しりとり>をしたり<図鑑を寝る前に読み聞かせ>をしたりなど
簡単にできるやり方で教えてあげてください。
よろしくお願いします。
 
 
お願いB:濃い字を書く習慣をつけてあげてください!
 
ご家庭内で、スマホやパソコンを使う場面が増えました。
学校でも授業で使うタブレットが貸与され、どの子どもも使いこなしてます。
 
ご家庭内で“鉛筆”をあまり使わないんじゃないでしょうか。
 
タブレットは貸与されますが、やっぱり一番多く使うのは
“鉛筆”です。
 
1年を通して、鉛筆の「持ち方」の指導が行われます。
正しく持たないといい字が書けなかったりします。
勉強への注意力がよわまってしまうこともあるそうです。
ご家庭でも、ちょっと見てあげてください。
 
鉛筆をあまり使わないことには大きな問題があってそれは、「筆圧が弱い」です。
つまり、「鉛筆で書く字が薄い」のです。
 
薄い字しか書けないと、<視力>が下がってしまいます。
 
そんなに簡単に“濃い字”は書けません。
 
入学まであと1か月、
鉛筆でおえかきする機会をたくさん作ってあげてください。
そのときに
「もう少し“濃く”描けたら、もっとかっこよくなるのに
と言ってあげてください。
 
 
 
2.たしざん・ひきざん
 
たしざんとひきざんは1年生でやります。
繰り上がり・繰り下がりのない、小さい数字同士での計算です。
 
指や教材を使う前に
~より大きそう ~より多そう   ~より小さそう   ~より少なそう
など数についての<感覚・経験>が養われる何かを
できるだけ多く、してあげてください。
 
その感覚にたしざんやひきざんの式を当てはめるだけです。
それは担任の先生がやります。
任せてあげてください。
 
 
 
3.トイレ
 
北海道でも沖縄でも、都会でも田舎でも
学校には<洋式トイレ>だけでなく、
必ず<和式>タイプも設置されています。
 
でも
いまどきの自分の家やおしゃれなレストランは<洋式>ばかりです。
 
小学校で初めて<和式>のトイレと出会うのです!
 
そのような子どもたちは・・・<和式>の使い方がわかりません。
 
 
入学して最初の1週間は「和式トイレの使い方」という授業です。
 
当然、1回の指導で覚えられません。
 
是非、入学前に<和式>を使う機会を作ってあげてください。
よろしくお願いします。
 

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