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ビジョントレーニング オンライン講座


ビジョントレーニングとは

ビジョントレーニングというのをご存知でしょうか?
発達の凸凹がある子供に多いのが、目の使い方(視覚)が上手くいっていないために、さまざまな困りごとを抱えている場合です。
その目の使い方をトレーニングすることによって、手先の不器用さ、生きづらさなどを解消することを目的としているのが「ビジョントレーニング」です。
今回、ビジョントレーニングのオンライン講座を受講してみた感想をシェアしたいと思います。
今回私が受講したのは「ビジョントレーニングスタジオ べすとびじょん」が開催しているオンライン講座です。
ご興味のある方は、ぜひwebサイトをご覧ください。

子供の発達段階と目の使い方


子供の発達段階において、目の使い方は重要な役割を持ちます。
両眼視が出来ていない子供の場合、物の奥行きが上手く掴めず空間認知能力が育ちにくいです。
試しに、鉛筆を2本顔の上下に離して持ちます。両目で見ながら徐々に鉛筆の先を近づけていきます。
両眼視ができている場合には、鉛筆の先をくっつけることが出来ます。
次に片目をつむって、同じように2本の鉛筆を近づけていきます。
大抵の場合、鉛筆の先をくっつけることが難しくなります。
両眼視が出来ていない子供は、両目で見ていても片目で見ている状態と同じことが起きているのです。
その結果、遠近感が掴めずにボールが飛んでくると咄嗟に避けてしまったり、上手くキャッチボールが出来ないということが起きてきます。
その他にも、目が上手く使えていないと板書や書字、読字にも影響が出ます。

見る力とは目から脳への情報伝達


学校で視力検査という検査をしますが、これは目でどれぐらいの物を捉えられるのかという物理的な「目」の機能を調べる検査です。
目で見た映像は、そのままではただのイメージです。
その情報を脳に送り、脳が情報処理をし、身体で反応することが「見る」と言うことです。
視力と視覚は違うというのは、そういうことです。
視力検査や眼科検診では異常はなくとも、脳で情報を処理して身体で反応するという一連の動作が上手く出来ない子供がいるのです。

原始反射の残存と脳幹


人間の子供には発達に必要なステップがいくつもあり、お母さんの産道を通ったり、おっぱいを吸ったり、物を掴んだりという動作を反射的に行う「原始反射」というものが備わっています。
「モロー反射」などは聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この原始反射は、発育とともに見られなくなるのが通常なのですが、発達のステップを順序よく踏むことが出来ないと、学童期になっても残ることがあります。
原始反射が残っていると、身体を動かす指令を脳幹から大脳辺皮質に伝達するのがスムーズに行かず、手先の不器用さや運動能力の低さに繋がります。
ただ、原始反射はその動きをやり切ると消失することが多く、思う存分子供に原始反射を取るための動きをやらせてあげることが重要になります。

ビジョントレーニングで育つ力

ビジョントレーニングは視覚をはじめ、平衡感覚、固有感覚、触覚、聴覚などの基礎感覚を鍛えることにより、集中力、自己コントロール、ボディイメージ、自己肯定感を育てることが目的です。
子供の「できた」という成功体験を積み重ね、最終的に自信をつける。
それによって学習や社会参加をスムーズにし、不登校や精神疾患などの2時障害を防ぐことも目的の一つです。

まとめ

私はビジョントレーニング、感覚統合、原始反射などの発達支援を学びはじめたばかりの一保護者です。
今回は初めて「ビジョントレーニング オンライン講座」を受講して学んだことを簡単にではありますがシェアさせていただきました。
子供に発達の凸凹があることが分かると、それまでの子育てが一気にハードモードに突入したような気持ちになります。
「子供が少しでも生きづらさを感じずに、健やかに育ってほしい」
「他の子より、出来ないことが多すぎてかわいそうで見ていられない」
「私に何かしてやれることはないだろうか」
いろいろな感情が湧き上がってきては、一人で涙したり悔しい思いをしたり、時には逃げたくなったり・・・。
本人と同じぐらい、親は子供の発達に敏感になります。
未知数の可能性を潰してしまわないように、子供の力を信じて行こうと思います。
また新しい学びを得た際には、ぜひ皆様とシェアさせていただきます!
ありがとうございました。

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