かわいがられる子って、どんな子…?
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
先日、実家に帰りました。実家が遠方ということで、帰れるのは年に1〜2回ほど…。私の父、母は孫に会えることを、それはそれは首を長くして待っていたようです。
対照的な孫娘2人…
1人は、上の娘。元々人見知りなところがあり、おじいちゃん、おばあちゃんに甘えたい気持ちはあるものの、なかなか素直に行けないタイプ。小学5年生になり、ある程度成長したことでなおさら素直に甘えられない…。
もう1人は、下の娘。とても甘え上手で、自然と「じいじ、抱っこして!」と言いながら、膝の上に乗れるタイプ。
どちらがかわいがられるかは明白!
当然、かわいがられるのは、甘え上手な下の娘ですよね。父、母共に、終始満面の笑みで抱っこしていました。それはそうですよね。素直に来てくれる子はかわいい。
そして、その様子を見ながら、寂しげな表情の上の娘…。「妹ばっかりずるい…。」傍から見ていると、素直に甘えないそのスタンスが、この結果を生んでいるだけで、ひいきしているわけではないのですが、上の子からするとそんな感覚のようです。
この構図、学級でもありませんか?
先生も人間なので、素直に「先生、遊ぼう!」「先生、昨日こんなことがあってね…。」「先生、大好き!」と来てくれる子ってかわいいですよね。気が付くと、「先生、先生!」と近寄ってくれる子とはたくさん話をしているけど、大人しい子とはそういえばあんまり話をしていない…。
手のかかる子ほどかわいい…。手のかかる子には、いっぱい目をかけて、何かあればすぐ対応。今までできなかったことができた時には、自分のことのように喜ぶ。できないことには、とことん付き合う!でも、気が付くとそれ以外の当たり前のようにやるべきことはきちんとやる子、だけど目立ちはしない子がほったらかしに…。
どうしてもこういうことって起こりがちですよね…
大人しい子だって、もっと先生と関わりたい!静かだけどやるべきことをやっている子は、認めてほしい!
人間の五大欲求の1つが、承認欲求。やっぱり「一部の子だけが目をかけ、手をかけてもらって、一方でなんか放っておかれている私たち…。」と感じさせてしまうとそれが先生に対する不満となり、不信感となり、学級経営上悪影響が出ることは明らかです。
大人しい子、静かに頑張っている子にこそスポットライトを!
先生の周りに来てくれる子、手のかかる子は、意識しなくたって自然と関わりが増えるもの。
だからこそ、意識して関わるべきは、大人しい子や静かに頑張っている子。こういう子にスポットライトを当てることで、「先生は見てくれているんだ!」という安心感に繋がるし、クラスの中でもその子の知られていない良さが広まって新しい人間関係が生まれたり、居場所があって安心できる空間ができたり…。先生にとっては、外してはいけない視点ですよね。
ちなみに、大人しい子や静かに頑張っている子にスポットライトが当たるように、私はこんなことをしています。
子ども一人一人と向き合う…。言うのは簡単だけれど、実際にやるのはなかなか大変です。常に意識をしていくことが大事ですね。
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