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個人主義はこんなところにも…

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

最近は、個人の権利が尊重されていますよね。その影響は、小学校の子どもたちの世界にも影響しているんだなぁという話です。

学級では会社活動をしています!

「会社活動って何?」という方はぜひこちらの記事をご覧ください。相互フォローさせていただいているエスせんさんが詳しく紹介してくださっていて、関連記事に概要や実践をまとめてくださっています。

私は、この会社活動がとても好きなんですよね。「やらなければならない」当番活動とは違い、「やらなくてもいいけれど、あったらクラスがよりよくなる」活動で、自由度が高い!だから、子どもたちのアイディアが溢れるし、それぞれが得意分野を生かして取り組めるので、いろんな子に、いろんな活躍の場ができるんですよね。そして、子どもたち自身が主人公でクラスを楽しくしていける。私は、初任の頃にあるサークルで会社活動を教えてもらい、それからずっと続けています。

昔の会社活動は、「全員参加」が前提!

「中休みに〇〇遊びをするので、全員集まってください!」
昔は「全員遊び」という文化がありましたよね。クラス全員が強制的に集められ、遊ぶ…。それはそれでメリットがありました。強制的に全員が参加することで、クラスで楽しい時間を過ごし、普段みんなと関われない子も人間関係をつなぐきっかけになる。だから、会社活動でも当たり前に全員参加が前提となっていました。

今は、「自由参加」が基本!

一方で、今は
「中休みにイベントがあるので、やってみたい人は、来てください!」
コロナ禍あたりから、「全員遊び」という文化が一気になくなりました。それに合わせてか、みんなで遊ぶという感覚がなくなりました。こちらのメリットは、楽しそうな活動は参加し、そうでないものは参加しない選択権をもてるということ。

そんな中、「強制参加」を呼びかける会社が出現し、紛糾!

「中休みにテスト会社のイベントをするので、全員参加してください!」
「えー!全員?」
「外で遊びたいのにー!」
せっかくクラスがよりよくなるために活動なのに、ギスギスした雰囲気に…。

そんなやりとりがあったら、皆さんだったらどうしますか?

昔だったら、私も一刀両断で
「頑張って準備した人がいるんだから、協力しようよ!」
そんなふうに言っていたと思います。

でも、私も今は少しずつ考え方が変わってきています。そこで、みんなで話し合ってみました。
「この会社活動は、クラスがよりよくなるため活動だよね。そう考えたときに、『強制参加』というのをみんなはどう考える?」
「他にもやりたいことがあるし…。」
「テストやっても難しいから分からないんだよな。」
「でも、企画した人がかわいそう。私も来てくれないと悲しい。」
「そもそも、テストが難しすぎるから、もっとみんなができる問題なら参加するのに…。」
「そうだね。」

「じゃあ、まずは基本的には無理矢理やるのではなく、やりたい人がやる。そして、会社の人も、ただ自分がやりたいことをやるのではなく、みんなが参加したくなるような工夫をする。それでやってみよう!」

たくさんの選択肢から、自分で選びとる経験を!

最近は、私もこれが大切だなと考えるようになりました。今の子たちは、みんな一生懸命アイディアを出し、いろんな活動を企画しています。そんな中からやってみたい活動を選択し、そこで趣味嗜好が合う人と繋がっていく…。そういう個人を大切にした活動のあり方もありなのかなと…。

皆さんは、強制参加でクラスのつながりを強めるか、自由参加で選択肢から選べるようにするか、どちらがいいと思いますか?

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