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「神様のひとさじ」第五話

朝が訪れるころ、コロニーの照明が点いた。
ヘビは、着替えのために部屋に戻ってきた。
ノックをしても、声を掛けてもラブからの返答は無かった。仕方なく部屋に入ると、布団にくるまって眠るラブが視界に飛び込んできた。

目を閉じて眠っている顔は、起きている時よりも大人っぽく見える。つい、目が惹き付けられる美しさがある。

ヘビは、首を振って意識を切り替えた。クローゼットに向かい、作業用のツナギを取り出し、ラブの方をチラチラ警戒しながら着替えた。

「おい」
ヘビの大きな手が、ラブの布団を揺らす。
「起きろ、朝食の時間だぞ」
「……ん」
ラブの長い睫毛が揺れて、黒く煌めく瞳がヘビを捕らえた。
ラブの赤子のように澄んだ美しい目に、ヘビが鼓動がはねた。

「ヘビ……お腹ペコペコだよ」
ラブの腕がヘビに向かって伸ばされたが、ヘビは一歩下がって避けた。ラブの口が尖る。

「今から食堂へ向かえば、食事が出来る」
「そうなの? 赤い実ある?」
「またそれか、ミニトマトくらいなら有るかもな」
「ん?」
「ミニトマト、赤い小さい実だ」
「ちいさいのかぁ」
ラブは起き上がって、ガックリと頭を下げた。乱れた長い髪がパラパラと顔を覆っている。

「味は大きなトマトとそう変わらない、食べてみる価値はある」
「そっか!食べる」
ラブは飛び起きてヘビの腕にしがみ付いたが、ヘビに振り払われた。ラブは気にせず、ドアへと向かう。
ヘビはラブの乱れ髪が気になったが、手を伸ばしかけて戻した。

「ヘビ、サンダル貸りるね」
ラブは昨夜、裸足で駆け込んで来た。靴がないので、ブーツの隣に置いてあったサンダルを履いた。大きさが全然ちがい、足を振り回して歩き出した。
「おい……」
ラブの後ろを、転けやしないかと心配そうにヘビが付いて行った。ヘビの部屋から出てきたラブと、その後ろを付き従うヘビに、周囲の人間達はチラチラと視線を送った。

「昨日のバカ女!」
居住区を出て食堂に入ると、少年、バンビに会った。
「あー、おはよう、小さい男さん」
ラブは、喜んで駆け寄り抱きしめようとしたが、バンビが怒ってラブの腕を叩いた。

「だから小さくねぇ!これから伸びるんだ!」
「そうなの? 楽しみだね」
「お前、ヘビの女だったのか?」
バンビは、顰めっ面で後ろにいるヘビを睨んだ。彼は、ヘビのことを憎んでいた。過去の事件から母親の仇だと思っている。
「そう見える⁉」
ラブは、喜んで手を叩いた。

「いいや、全然みえねーけど、新入りだから味見されたのか?」
「ん?」
「ちょっと、ませガキ!」
バンビの頭が、後ろからやってきたアゲハに叩かれた。

「痛えな、アゲハ」
「あっち行って、さっさと食べなさい」
アゲハに顎をしゃくられて、バンビは不服そうだが、ポケットに手を突っ込んで歩き出した。
そして配膳の列に並ぶと、年上の少年と話を始めた。

食堂では、作られたものが、並べられており各自決められた量をプレートに取っていく。量は、性別年齢、活動量によってAIに指示されている。趣向品やフルーツ、酒なども少量作られているが、各自の働きによって電子通貨が割り当てられ、利用できる。子供は、AIの作成したカリキュラムを学習することによって入金される。

対価の中でも大きな価値をうむのが出産だ。このコロニーの存在意義は、人類の再びの繁栄だからだ。

しかし、コロニーの人口は爆発的には増えない。増えたり減ったりを繰り返し、一歩ずつ進んでいるのが現状だ。疫病、事故、野生動物の襲撃、繁栄には障害が沢山ある。

「あの子も、母親が生きてたころは、可愛げのある子だったんだけどねぇ」
「お母さん、死んじゃったの?」
ラブの質問に、アゲハはヘビに視線を送り「まぁね」と言葉を濁した。

ヘビは、構わず歩き出し、配膳の列に並び、腕時計型の端末を読み取り機に翳した。

「ここで端末を翳せば、支払いが出来て、食事が出来る」
ヘビが、ラブを振り返って説明すると、ラブが駆け寄ってきた。
「悪魔の宿る腕輪……」
ラブはヘビの腕を取った。二センチ幅の黒い腕輪には、これといった飾りも文字盤も付いていない。渋い表情をして眺めるラブを、アゲハが笑っている。

「悪魔って何よ。AIが話しかけてくるくらいでしょ、機械よ機械。そういえば、あんたの端末は?」

『ラブさんは、外から来た女性です。遺伝子の解析などをさせて頂ければ、大変貴重なサンプルになります。ご協力頂くことで、当コロニーで使える電子通貨が配給されます。つきましては、今朝のお食事は無料で配給されます』
ヘビの端末から、ハジメが語った。

「私を、磔にして切り刻むつもり?」
ハジメを恐れ、ラブは彼の腕を投げ飛ばし、反対側の腕にしがみ付いた。
「そんな野蛮な事はしない。血液の採取だろ」
「血を抜き取るの⁉」
ラブは、口をあんぐりと開けてヘビの腕を離した。
「大量じゃ無い!」
ヘビは、意思疎通が上手くいかず、もどかしさを感じ、いつになく声が大きくなった。

「面白いわね」
アゲハは、想像力豊かなラブと、珍しく冷静さを失っているヘビを眺め、微笑んだ。
「抜き取った私の血を、悪魔に捧げるの?」
「だから、違う。このコロニーにある受精卵と人の交配だけでは、将来的に衰退する。だからお前のDNAを調べて、俺達と全く異なる型があれば、おそらく積極的に……」
繁殖を勧められるか、卵子の提供を求められる。ハッキリと口にすることを躊躇い、ヘビの言葉が途切れた。
卵子の提供には苦痛が伴う。ヘビも提供者達から聞いた事があった。

「ヘビ?」
不安で眉をハの字にしたラブが、ヘビを見上げた。
「血は縫い針のような針で指先を刺して……」
「突き通すのよ」
ラブの耳元でアゲハが囁いた。
「いやあああ、痛い、怖い! したくない、私、ご飯いらないよぉ」
泣き出したラブは、ヘビのツナギの前を開いて必死に頭をしまい込もうとした。

「おっ、おい! 嘘を教えるな」
「あはは、ごめん、まさか信じるとは」
「離れろ、一滴血を出すだけだ。そんなに痛くない」
自分の胸にグリグリと頭を擦りつけるラブを、ヘビが眉をしかめ見下ろしている。

「そんなにってことは、ちょっとは痛いでしょ?」
「大丈夫よ。ヘビが舐めて治してくれるわよ」
「……おい」
「本当?」
「するわけ無いだろう、不衛生だ」
「ラブの血は穢れているの」
「そういう問題じゃ無い。一分間の圧迫で止血される」

三人が話をしている脇を通り過ぎ、やってきた人々が食事を受け取っていく。一人、背の高い男が近づいて来た。コロニーの運営に関わる、フクロウだ。

「ヘビ、どうしたんだい?」
フクロウは、今年で四十六歳、くたびれた色男と称される外見をしている。撫でつけられたオールバックの黒髪は、数本の毛が反乱しているが、彼は全く気に掛けていない。眠そうに見える半眼の目。痩けた頬は苦労のせいか、慢性的な寝不足のせいか。彼は、人類を導いていく者として試験的に作られた、優秀な人間だが、どこか情けなさが漂う。

現在、このコロニーのトップはヘビだが、縁の下の力持ち、影の指導者と呼ばれる男だ。

「フクロウ……何でも無い。この女が、教会で拾った人間だ」
ヘビは、しがみ付いているラブを引き剥がして、フクロウの方、に向けた。
ラブは、じっとフクロウを観察した。

(何だろう、この安心感。なんか、こういうの、知ってる)

「お父さん」
ラブの口から飛び出した言葉に、ヘビも、アゲハも、フクロウも驚いた。
「ちょ、おっさん、どうも、このコロニーの女に手を出さないって思ったら、外で繁殖してたの⁉」
「……フクロウ、聞いていないぞ」
「いやいや、勘弁してくれ。知らない、潔白だ。な、お嬢さん? 俺、君のお父さんに似ているのかな?」
フクロウは、女性陣に大変人気があった。しかし、彼はコロニーの運営に粉骨砕身し、子供は作っていない。ただ、嘘か本当か、複数の女性が彼と関係があると、言いふらしている。彼は、それを否定も肯定もしない。

「うーん、分かんないけど、雰囲気がお父さん」
「紛らわしい発言しないでよ、今、聞き耳立ててた奴ら、ザワザワよ」
アゲハがラブを肘で突いた。
「まぁ、俺も、こんな大きな女性が子供でも変じゃない歳だな。よし、娘よ。朝食は何が食べたいんだ」
フクロウは、端末を翳しプレートを手にするとラブに渡した。

「赤い実、いっぱいで」
ラブはステンレスのプレートを持って、列に並び始めた。
「赤い実かぁ……はー、それで今日はミニトマトに変更、はー」
フクロウが、ヘビに視線を送り、うんうんと頷いている。
「何だ」
ヘビの言葉にフクロウは、何でもないと首を振った。
「ねぇ、ちょっと、ご飯と味噌汁は?」
ラブを追いかけて並んだアゲハは、ご飯と味噌汁のレーンを素通りしたラブを呼び止めた。
「いらないよ」
「朝は、少食?」
「娘よ、今年のお米と味噌は、格別美味しいぞ」
「いいの」
ラブは、ご飯もお味噌汁も、葉物野菜も素通りし、一番最後のミニトマトに向かって突き進み、その後ろを三人が追った。

「美味しいかなぁ」
並べられているミニトマトの小鉢を手に取ると、プレートのピッタリはまる場所に載せた。ラブの顔が満足そうに微笑んでいる。
「美味しかったら、アタシのもあげるわよ」
「パパのもやるぞ」
「二人とも良い人」
ニコニコと二人に挟まれて歩き、席に着いたラブの前に、ヘビが座った。その顔は、いつもよりキツく不機嫌そうに見える。彼の手には、いつの間に二つプレートがある。一つは、幼児用だ。

「二人とも甘やかすな、貴重な食糧だ、有り難く全部食べろ」
ラブの前に小盛りの幼児用プレートが置かれた。アゲハとフクロウが驚いた顔でヘビを見ている。
「えー」
「えーじゃない」
「むー」
「さっさと食べろ」
ヘビがスプーンの持ち手をラブに向けて差し出した。すると、ラブがヘビに向かって顔を突き出して、あーんと口を開いた。

「自分で食べろ」
ヘビの言葉に、ラブは、プイっと横を向いてミニトマトを摘まんで口に入れた。

「どう?」
左手側に座ったアゲハが聞いた。ヘビのスプーンは、行き場を失って、そっと置かれた。
「んー、んー、なんか、食べられなくはない? でもコレじゃないかな」
「娘よ、コレじゃ無いとは?」
「ラブが食べたいのは、もっと大きくて、美味しくて、一個食べればお腹いっぱいになる、赤い実なの」
「だから、お前のコロニーにあった、その完全栄養食なのか、栄養満点の木の実なのか知らないが、此処にはない。諦めて普通に食事しろ」
再びヘビがスプーンを突き出した。

「まぁ、とりあえずトマトいっぱい食べれば?」
アゲハがヘビのスプーンを受け取って、幼児用プレートのご飯をヘビのプレートに移した。そして、自分のミニトマトをラブの小鉢にコロコロと落とした。フクロウも見習って、自分の物を降り注いだ。
「ありがとう」
「……おい」
モグモグとミニトマトだけを口に入れていくラブを見て、ヘビが溜め息を突いて、自分の小鉢を手に取った。そして、ラブに渡そうとすると
「もういらないよ」
と、断られ、ばつが悪そうに視線を彷徨わせて、戻した。


食事が終わり、ラブに支給品を配布する事になった。
「バイバイ、アゲハまたね」
ラブは、大きく手を振ってアゲハと別れた。
「行くぞ」
「うん」
ヘビと、フクロウに挟まれ歩き出した。

「ねー、あの部屋は何?」
ラブは、観音開きの木の扉を指さして聞いた。
「図書室だ」
「本が沢山置いて有る場所で、漫画もあるぞぉ」
「ふーん。ヘビは何の本が好き? あ、愛されるリー」
ヘビの部屋にあった本のタイトルを叫びそうになった、ラブの口が、黙れとばかりに、ヘビに指さされた。

(愛されたいのは内緒なの?)
少し照れくさそうにしているヘビを、ジッと眺めた。

(何だか、可愛いな。顔は怖いのに)
ラブがニコニコ笑うと、ヘビの顔が顰められた。

「パパは、何の本が好き?」
「俺は、将棋や囲碁の本とか、戦記物や、昔の戦術の本が好きだなぁ」
「へー」
「フクロウは、兵器マニアでもある。放って置くと機械や武器ばかり弄っている。もう若くないから夜は寝た方が良い」
「いやぁ、熱中すると時間が溶けててなぁ」
フクロウの目が、眠そうなのは元々なのか、夜更かしのせいなのか。
ラブはジッとフクロウの顔を見つめて考えた。そして、ヘビと見比べた。ヘビは横に広い、鋭い眼差しだが、ちっとも眠そうには見えない。

「ヘビは夜、何しているの?」
「お前に教えるつもりなはい」
「娘よ。ヘビは、仕事しかしていない。つまらない男だ。時間まで効率よく作業して、食事する。それから時間通り訓練して体鍛えて、ルーティーン通り風呂入って、早々に寝る。あっ、唯一の趣味が」
「フクロウ、余計な事は喋るな」
「あー、はいはい」
「ヘビ、じゃあ 今日から、ラブと繁殖を……わぁあ」
ラブが何もない所で蹴躓くと、両側から腕を掴まれた。

「おい、ちゃんと前を見て歩けないのか?」
「だって……」
「すみません、先生。うちの子、すぐフラフラしちゃって」
フクロウが、頭に手を当てて、申し訳なさそうな演技で言った。
「……」
ヘビの冷たい目が、ラブの頭上を通り越して、フクロウに注がれている。

「パパが悪いんじゃ無いよ。二人が悪いよ」
「お前ら、いつまで娘設定を続けるつもりだ」
「もうコレで行こうと思ってな」
フクロウが、言った。
「二人とも大きすぎるから、お話しすると、上向いて歩かなきゃならないんだよ」
ラブは、自分の頭に手を当てて、もう一方の腕をピンとのばした。彼女の指先が、彼らの頭あたりになる。
「確かに、そうかもしれん」
「じゃあ、しゃべるな」
「だって、ヘビと仲良くなりたい」
「……」
ヘビは押し黙り、フクロウは、声を出さずに笑っている。

廊下を歩き続けると、木のドアでは無い、鉄製のドアが並ぶエリアにやって来た。
「あら、おはよう、ラブさん。ちょうど貴方に会いに行こうと思っていたの」
「クイナ、おはよう」
ドアが自動で開くと、中から白衣姿のクイナが出てきた。右肘には白いトートバッグがかけられている。
「あら、随分可愛い服ね」
クイナは、ラブの白いワンピース姿を褒めた。
「ほんと?ねぇ、ヘビ!私、可愛い?」
「今の言葉をちゃんと聞いたか? 服を褒めていた」
「そんな事無いわよ。とっても似合っていて、より可愛らしいわ」
「ヘビ、装備品を替えることで戦闘力が上がるのは、どのシーンでも同じだろ」
フクロウの助言に、ラブは首を傾げたが、クイナとヘビは納得している様子だ。
「そうか、まぁ……そう、なのか?」
ヘビは、ラブに顔を近づけて真剣に眺めた。

一晩、その服のまま眠ったワンピースは、若干の皺を作っているが、ラブの動きに合わせてヒラヒラと舞い目を惹く。散らかっていた寝癖もいつの間にか、元に戻っている。
キラキラと輝く大きな瞳。シミ一つ無い真っ白で柔らかそうな肌、艶々の薄い唇。

「ラブさんの様な女性を、過去の人類は、一人だけ神様が特別に作ったって言うのよね、きっと」
「確かにだが、クイナ。やたら褒めるな。お前だって、綺麗だろ?」
フクロウの言葉に、クイナがギョッとして彼を見た。
「うん、クイナ凄く綺麗で格好いい」
「私は、遺伝子操作で、計算して規則正しく配置しただけの、面白みの無い顔よ」
クイナは、目を泳がせてポニーテールの結び目に左手を当てた。
「面白み?ヘビ、私のどこら辺が面白い?」
「アホそうに開いてる口だ」
「ヘビは、ラブの口が好きってこと?私はねぇ、ヘビの眉毛と目が近くて怖く見える所と、怒ってるみたいな口が面白いよ」
「……」
「ヘビの負けだな」
「そうね、あっ、それより。はい、ラブさん。コレが貴方の腕輪と、日用品ね」
クイナは、手にしていたトートバッグをラブに渡し、白衣のポケットから赤い腕輪を取り出した。三人の腕輪は黒だ。
「ごめんなさいね、今、色が赤しかなくて」
「赤、凄く好きだよ。ありがとうクイナ」
ラブは、付けてと右手を差し出した。
「ハジメの指示で、しばらく生活出来るくらいの額が入っているわ。そのかわり午後から受診だけどいいかしら?」
クイナがラブの腕に、腕輪を付けようとしたが、さっとラブは腕を引いた。
「おい、だから説明しただろう、血は抜き取らないし、針は突き通さない」
ヘビが、ラブの腕を掴んで、無理矢理 クイナの前に突き出した。
「娘よ、頑張れば、きっとクイナが、お菓子をくれるぞ」
「娘⁉」
クイナが、驚いて腕輪を取り落とし、ヘビがソレを受け止めた。
「そういう、設定の言葉遊びだ」
ヘビが言いながら
「やめてぇ」
と叫ぶラブに腕輪を装着する。
「ああー、とって!酷い」
「飴と、クッキー、ゼリーが有るわ」
「お菓子、美味しい?」
「そうねぇ、このコロニーだと、男性の83%と、女性の91%が、お菓子を美味しいと回答しているわ」
「パパは、イカ類の足が好きだ。ヘビは、クルミを砂糖でコーティングしているのが好きだぞ」
「私も、ヘビが好きなの食べてみる」

(ヘビが好きなら、私も好きかもしれない! だって、二人で一つだもの)
ラブは、ワクワクして腕輪をクルクル回した。ヘビは、無の表情だ。

「それじゃあ、また後でね」
クイナがラブに手を振った。
「帰り道は、分かるかい」
フクロウが聞いた。
「うん、ずっと真っ直ぐ」
ヘビは、何かを考えるようにラブに視線を送ってから、無言で部屋の中に消えていった。


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