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身の丈に合うとか、合わないとか。30代幕開けのお買い物事情と雑記。

ここ1週間ほど、ツイッタランドでバズりまくっている「パーソナルカラー診断大喜利」が大好きなこつぽんです。ほっこりバズだけを栄養に生きていきたい。引用欄ぜひ見てみて~👇

先日、「実質誕プレ」に値する大事なお買い物をしました。

30代の幕開けにお迎えしたものは、牛革でつくられた「ビジネストートバッグ」。湿気にも乾燥にも弱く、とっても敏感らしい。お手入れに使うアイテムの多さに驚いた。流れを丁寧に説明してもらったけど、動画を回せばよかったとちょっと後悔している。

こんなに大事に扱わなきゃいけないものを買ったのは初めてで、なるべく傷をつけまいと怯えている。でも、その「傷」さえも、動物が持っていた唯一無二の個性から派生するものであり、「使い続けるうちに、表情の変化を楽しめますよ」と言ってもらえたので、私の相棒として馴染んでくれたらいいな〜と思う。

ビジネストートバッグを買ったお店は、新卒で上京して、入社式の数日前に「名刺入れ」を買ったときと同じ。実に、7年8ヵ月ぶりの再訪だった。かつての憧れ・東京に来て(いまは神奈川在住だけど)、そんなに年月が経ったのかと、あっという間だなあと走馬灯が巡る。

本革の名刺入れも、自由が丘の街や人も、身の丈に合わなかった彼女を思い出す。

エッセイを締めくくる言葉

自由が丘駅に向かう電車の中で、セルフ追体験するためにエッセイを読み返していた。自由が丘駅正面口から出て、目の前に広がるロータリーとバス待ちの人々、右手にそびえ立つのは真っ白い無機質な壁。駅前に複合施設を建てるための再開発が行われているらしい。初めて降り立ったときの甘い匂いも、やっぱりしなかった。

「変わっちゃったな」

大して知らないくせに、知った気になって、生意気だ。自分だって、変わってるくせに。変化は当たり前のことなのに。

お互い変わったおかげか、「身の丈に合わない」という印象もなくなった。身の丈に合いました!とは思わないけど(笑)、私がこんなところにいて場違いですよね…みたいな後ろめたさはなくなった。まあ、もう、30歳だし!大人だし!気が赴くままにね。


バッグが実質誕プレになってしまったが、ほんとうは自分へのご褒美にミニ財布をあげるつもりだった。ここ数年ずっとそう思いながら過ごしている。でも、キャリアブレイクを挟んだり、いまの長財布も気に入って使ってるし、不便さも必要性も感じていなかった。

今回のバッグに関しても、物欲ではなく、必要に駆られて買った。休職する前に5月末まで使っていたバッグは捨ててしまったから、買わざるを得なかった。転職先が決まった段階で新調しようと思っていたのに、対面での最終面接が決まり、慌てていろんなブランドのオンラインストアを見漁った。

ぶっちゃけ、この年齢のブランド選び、むずかしすぎる。

社会人になって、歳を重ねるごとに、洋服も化粧品もバッグも財布も靴もアクセサリーも…身につけるものすべてが選べなくなった。どれも似合わない気がする迷子現象。いろんなお店を見て回っても人混みに疲れるだけで、しっくりくる欲しいものが見つからなくて、ストレスだけ溜めて帰るときの虚しさよ。


面接に向けて、トップスとタイトスカートとパンプスも買った。面接は関係ないけど、香水とバスミルクと靴下も買った。ルミネカード10%OFF期間だからいいよねと言い訳をして、久しぶりの爆買い。

定期的にタイトスカートを買う好きなお店があるので、真っ先に向かう。今回もお気に入りが見つかった。試着用におすすめされたトップス2着、どっちかに選びきれなくてどっちも買った。もちろんスカートも買った。たぶん、ちょろい客だと思う。

ちょろいと思われてもいい。

接客してくれたお姉さんがめちゃくちゃ可愛くて、どんなシチュエーションで着るか丁寧に聞いてくれたし、お世辞だとしても「似合いますね〜!」という言葉が嬉しかった。

スカートは1着だから迷わずに決断できたけど、色も形も異なる2つのトップスは「どっちが面接にふさわしいか」その場で決められなかった。ジャケットは家にあるし。

そして、「ふさわしいかどうか」よりも「(洋服が)可愛い、似合うから欲しい」という気持ちが勝った。本来、ものを選ぶときの基準は「欲しい」気持ちだけで十分なのにね。

「転職活動も無理せずに頑張ってくださいね!」とお見送りしてもらった数時間後(おそらく閉店後)、これまた丁寧なLINEメッセージが届いて、シンプルに大好きになった(ちょろい)。会計時にお姉さん個人の公式LINE登録を済ませて、本人確認のためにフルネームを送ったけど、わざわざ個人的な内容のメッセージが来るとは思わなかった。

嬉しすぎる❤️❤️
(働きながら転職活動してるという
しょーもない見栄がnote上でバレる←)

世の中はやっぱり1対1なのか。不特定多数向けの加工されたInstagramや、中の人が誰かわからない店舗公式からのメルマガ一斉配信じゃなくて、さっき一緒に会話した「顔がわかる個人」と温度感を保ったままメッセージができるのは、「顧客体験の価値」がまったく別物になると思うの。

普段からいろんなところで買い物しているわけでもなく、それこそハイブランド品の購入経験も少ないので、業界的にどうなのか無知なのだけど…少なくとも私は人生初めての経験で、またお姉さんのおすすめを買いに行きたくなった。

オンラインショッピングが当たり前で、特に差別化がむずかしい領域で、この接客サービスはすごいなあと思ったよ。マーケティングを一応かじった身からしても、すごいなあと思ったよ(語彙力)。揺るがない第一想起は強い。


(LINEは受け取る前だったけど)こんな素敵な体験をした後の、パンプス選びがまあまあにしんどかった。営業時代に9cmヒールをリピ買いしまくっていたお店に、1年以上ぶりに行った。昨年転職したときにペタンコ買ったとき以来。

そのお店のパンプスそのものが好きだからリピートしていたし、私の第一想起ポジションだったから、むしろ他の選択肢はない状態。

混雑タイミングだったせいもあると思う、しっくりくるパンプスがなぜか見つからなかったせいもある。でも、一言も声をかけられなかったので、もういいや〜とお店を出た。いらっしゃいませとか、ごゆっくりご覧くださいとか、テンプレくらいは言われてもよかったと思う(笑)。

その後、近くのフロアにあった別の2店舗も似たような感じで、なんとなく気になるパンプスが見つからなくて、ただただ若い客層に紛れて疲弊した(笑)。

面接日が迫る中でオンラインで買う選択肢はないし、なにかしら買わねばと焦る。数年前の雪が降った日、本革のショートブーツを買ったことを思い出して、そのお店に向かう。めちゃくちゃ高いわけじゃないけど、ちょっとだけ高いから躊躇した。でも、このタイミングで質のいいパンプスを買っておけば、数年後まで困らないだろうと思い、店内へ。

よくよく考えれば、面接日の全身コーディネートを組んだときに、足元だけ安いのはちゃっちいしアンバランスな気がした(値段がすべてじゃないのは理解してる)。

入店してちょっとうろうろして、気に入ったパンプスを見つけて手にとったタイミングで声をかけてもらった。広めの店内で新しく入ってきた人を見つけて、不快じゃないタイミングを見計らう観察眼すごいなあと、いつも尊敬している。

結果的に試着も済んで、即決した。またいつか新しく靴を買うときが来たら、迷わずに、はじめからこのお店を目指そうと思った。

パンプスを求めて4店舗回った結果、「なんかしっくりこない」理由は、客層と店員さんの両方にあると思った。ほかにも言語化できないなにかがありそう、私の感性がズレてしまったのかしら。年相応ゾーンから抜けた…?

ツイッタランドでも某ハイブランドコスメの顧客対応が話題だけど、商品そのものの価値は前提にあるとしても、やっぱり対応してくれる人によって気持ちは揺らぐな〜と身を持って体感した次第です。


つらつらと雑記を綴るの、わりと久しぶりだったかも。特にオチはないです。

単なる消費や使い捨てよりも、ひとつのものを長く大事に使うことに意識を向けたいなと思う。身の回りのものを大切にするのは、自分を大切に扱うことにも通じそうだよね?「もの」だけじゃなくて、「食」や「経験」や「暮らし」も、もちろん「仕事」も、心地よい選択を積み重ねて、変わることも変わらないことも楽しみたい。

経年変化を経年進化に、経年進化を「経年真価」という言葉で表現してくれたデザイナーの松井さんおよび推しブランド「ha | za | ma」には感謝しかない。

経年真価の揺らめくコート(2017AW)
新卒当時、人生でいちばん高い買い物🎁



余談、試着室で見た自分の身体に着痩せの限界を感じたので、本気で痩せたい。


本記事で書いたお店のことで、もしバイネームが気になる方はDMください🥹

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