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自閉症の子のこだわりを少しずつ解決していく

おはようございます。佐藤仁美です。私は12年目の作業療法士として障害を抱えているお子さんやご家族の支援をしています。現役で、児童発達支援事業所と放課後等デイサービスに勤めており、療育をしています。

今日は自閉症の子のこだわりをどうやって付き合うかをお伝えしようと思います。

自閉症と知的障害を合わせ持つ子は、人それぞれこだわりがあって、それを止めると寝転んで泣いたり、めちゃくちゃ大きな声で泣いたりします。なので、大抵の人は、このこだわりに付き合ってしまうのではないでしょうか。

こだわりに付き合いすぎた先は

止められることに抵抗して、『大人の髪を引き抜いてしまう』『噛み付く』『たたく』『頭突きをする』『骨が見えるまで皮膚をかく』など二次障害の強度行動障害につながってしまいます。

私が今の職場に就職したばかりの頃は、強度行動障害の診断がついてもおかしくない人が数人いました。その中の1人は、待つことがとても苦手な男の子。待っててねと言われても待つのが嫌で、ものを叩いて「早くしろー!」のアピールをします。知能が0歳から1歳レベルなので力の調節はできません。高校生の男の子が力加減を調節できないので、叩く時も全力です。壁に穴ができたり、物が壊れてしまうことは頻繁にありました。高校を卒業すると、見てくれる場所が自宅から1時間以上かかるところだったり、そこさえも受け入れてもらえなかったり。自宅に居ることになり、保護者は仕事を辞めなければならなくなりました。


予防の方法は?

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