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BOX SPACE:夢現 夢の枯渇

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かつて世界を守っていた「8人の王」の墓守をするDomino(ドミノ)。 王達が目覚めぬ様、夢の欠片を与え、子守唄を歌い続けていた。 しかし、ある疑問が彼の中にあった。  王達…
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#連載小説

5話 鏡の知らせ

5話 鏡の知らせ

日は登り、暮れていく。

黄昏に浮かび始めた月は、昨日より少し満ちていた。

黒い風が唸り宙を蹴る。
光や温もりを見つけると近づきグルリと巻き込むがすぐに離れる。
その様子は、誰かを探しているように見えた。
ゴウゥ、という音に黒い風はピタリと止まる。
耳を澄ましているのだ。
グググ、という音に黒い風は尾を振って空を一直線に横切った。

その風の波が、古くて小さな墓守の小屋の窓にぶつる。

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4話 夢のカケラ

4話 夢のカケラ

古い友人が帰宅後、ドミノはようやく自分の時間を取りもどした。
部屋に入りると、光を無くした卵達が机の上に転がっている。

「君たちもお休み」

そっと卵を手にすると、棚に置いてある籠の中へ優しく入れてやる。
籠には庭の色とりどりの枯れ葉が敷き詰められており、それはまるで本当に鳥の巣で守られている卵の様だ、とドミノはいつも思う。

視線を上段に向けると、鍵のかかるガラス扉。そこにはずらり

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