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ごまの栄養成分を知ろう

食感や風味のアクセントとして、私たちの食卓に欠かせないごま。ごまは、昔から栄養価の高い食材として知られており、生薬にも用いられていました。ごまはアフリカ原産の植物です。白い花を咲かせ鞘を持つ植物で、私たちが普段食べているごまは、その鞘の中にある種子なのです。

ごまの種類

日本で流通しているごまは、白ごま、黒ごま、金ごまの主に3種類。色だけでなく、風味や香りも少しずつ異なります。ただ、色が違っても含まれる栄養成分にそれほど大きな違いはありません。

・白ごま
マイルドな風味で、クセが少なく、どんな料理にも合わせやすいのが特徴。黒ごまよりも脂質が多いです。

・黒ごま
白ごまよりも香りが強いのが特徴。カルシウムが多く、皮にポリフェノールを含みます。

・金ごま
香りが強くコクがあるのが特徴。他と比べると高価ではあるが、脂質が多く風味は抜群です。

ごまの健康効果

小さな粒の中に豊富な栄養成分が詰まっています。ごまが持つ良質な脂質とタンパク質は、美容や健康に欠かせない栄養素です。それだけでなく、ビタミンやミネラルといった不足しがちな栄養素を補うこともできるのです。

・アンチエイジング
ごまに含まれているゴマリグナンとビタミンEの相互作用により、高い抗酸化作用を生み出すことが明らかになっています。抗酸化作用には若返り効果が期待できます。また、ゴマリグナン自体も、老化抑制効果が証明されている栄養素なのです。

・悪玉コレステロールや中性脂肪の減少
悪玉コレステロールや中性脂肪の増加により引き起こされる脂質代謝異常は、肥満、糖尿病、心臓疾患など生活習慣病の原因となります。ごまに含まれるゴマリグナンの一種であるセサミンには、悪玉コレステロールや中性脂肪濃度を低下させる効果があります。

・抗高血圧作用
高血圧は、心疾患や脳卒中などの発症リスクが高まると言われています。ごまに含まれるセサミンには降圧作用があります。臨床試験でも、ごまに降圧作用がみられただけでなく、摂取による副作用がないことも明らかになっています。

・便秘解消
ごまには腸内環境を整えるために必要な食物繊維が豊富に含まれています。

・貧血予防
ごまに含まれる非へム鉄を摂取することで貧血を予防する効果があります。

・アルコール分解補助
ゴマリグナンの一種であるセサミンにはアルコール分解を促進する作用があります。セサミンはポリフェノールの一種のため、ポリフェノールを含む飲み物や食材と合わせると相乗効果が期待できます。

効果的な摂取方法は?

ごまの健康効果を得るために推奨されている摂取量の目安は、1日に大さじ1~2杯程度とされております。皮が硬いため消化吸収を高めるには、ごまをすってから食べることをおすすめいたします。することで香りも引き立ち一石二鳥です。また、加熱することで抗酸化力が増すとされております。

まとめ

普段、脇役になることが多いごまですが、健康のために重要な栄養素を持っています。普段不足しがちな栄養素をカバーしてくれるごまは、どんな食材にも合わせやすく、まさに優秀食品。毎日意識して摂取することで健康効果を期待できます。

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