アイドル

　YOASOBIの「アイドル」という曲がヒットしている。何でも世界中で聴かれているらしい。世界的ヒットである。
　昔のレコード時代のヒット曲といえば、坂本九の「上を向いて歩こう」くらいしか思い浮かばない。レコードの売り上げ枚数でカウントしていたので、なかなか日本の音楽が世界に知れ渡ることがなかったからだが、今はインターネットの社会である。あっという間に世界に広まる。
　この「アイドル」という曲は「推しの子」というアニメの主題歌である。日本のサブカルチャーの真価を発揮というところか。いやもはや大衆文化になってしまったといっても過言ではなかろう。
　芸能界もインターネットの普及でだいぶ様相が変わってしまう。昔でいう単体のアイドル歌手は消えてなくなってしまった。歌唱力のある本物の歌手だけになって、アイドル歌手は乃木坂４６とかAKB48とかそういう集団で歌って踊る、なおかつファンに近い存在のものに変って行った。あとは皆女優になって、歌は歌わない。歌手のオーディションがかつては盛んだったが、今はモデルか女優のオーディションに変わっている。
　これも時代の流れというものだろう。そのおかげか、昔と比べて、可愛いだけの大根役者はいなくなったように思う。