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#358 バンド論84|THE DAMNED(ザ・ダムド)

ピストルズ、クラッシュと続いて・・・
世界3大パンクバンドと呼ばれたTHE DAMNED(ダムド)を紹介しないわけにはいきませんね。

2年で解散したピストルズ、10年で解散したクラッシュと同時期に結成されたにも関わらず、メンバーを変えて今なお活動しているモンスター・トラディショナル・パンク・バンドです。




THE DAMNED(ザ・ダムド)とは?

THE DAMNED(ザ・ダムド)は1976年に結成されたイングランド出身のパンク・ロック・バンドです。
DAMNEDの意味は「いまいましい、ひどく嫌な、忌まわしい」など。

ピストルズが75年、クラッシュが78年の結成なので、ちょうどその中間の時期に結成されたバンドであり、結成後にデビューまでモタついてたピストルズがAnarchy In The U.K.をリリースする1ヶ月前の76年10月にロンドンパンク初となるシングル「New Rose」でデビュー。

そして翌年1977年には1stアルバム「Damned Damned Damned」をリリース。これがなぜ邦題で「地獄に堕ちた野郎ども」となるのかは不明ですが・・・笑

そんな感じで以降、46年ですか?
継続的に活躍しているとかマジで凄いですよね。
ちなみに日本で1977年にデビューした同期は松山千春とか吉幾三と考えると、やはり前衛的ですね・・・


ダムドとの出会い

具体的な時期は覚えてないですが、おそらく最初に印象に残ったのは、ピストルズとかを知ったタイミングでしょう。「ファイナルファイトの1面のボスと同じ名前だな」と思ったと思います、多分。

で、中3くらいだったと思うんですが、当時僕は黒夢に夢中でして。
ちょうどCORKSCREWが出ていた時期だったんですが、その時のツアーでダムドのNEW ROSEをカヴァーしていたという情報も持っていたので、是非聞いてみたいと興味を持っていた記憶がありますね。

で、ベストアルバムを買ったんですが、ピストルズより、クラッシュより、パンク色が強く、聞きやすかった記憶がありますね。


THE DAMNEDのこれだけは聞いておけ10曲

10位 NEAT NEAT NEAT

このNEATは2000年前半に社会問題になったニート(NEET:No Eduation, Employment or Training)ではなく、"小綺麗な"などを意味するNEATとのこと。
パンクロッカーが「こんなクソみたいな世界だけど、お嬢さん、あんたは綺麗だ!」と歌うラブソングであり、ピストルズは国家や体制に対するアンチテーゼを、クラッシュは政府や政治に対する怒りを歌い、ダムドはラブソングを歌った。
三者三様で非常に良いですね。
そしてこの曲はテンポもよく、ベースもうねる、名曲です。


9位 HELP

知る人ぞ知るTHE BEATLESのカヴァーですね。
ビートルズのヘルプの1.5倍速くらいで演奏され、サビの「HELP!」をあえて歌わなかったり、Bメロの最後に音階を上げなかったり、独自のアレンで演奏されっるのがシュールで秀逸で、パンクロック仕様に昇華されており、カッコいいです。


8位 DON'T CRY WOLF

パンクの手本のような曲ですね。
Don't Be A Fool, Don't Cry Wolfと終始繰り返されるナンバーです。


7位 Born to Kill

これも1st「地獄に落ちた野郎ども」の1曲で、タイトルが攻撃的でカッコいいですね。
オーソドックスなパンクロックナンバーなんですが、こういう曲は実際に演奏していたら本当に楽しいんですよね。
Aメロのリフとか、サビのブレイクとか、この曲は絶対演奏してて楽しいです。


6位 JET BOY JET GIRL

これはカヴァーのようですが、めっちゃカッコいいです。
メロディアスでポップで素晴らしい。
「ウーウーウーウーウウー」のところがいいですね。
ただ、この歌詞はとんでもなく卑猥な歌詞のようです笑


5位 FISH

この曲は何がすごいかというと、僕が敬愛するHi-STANDARDが結成当初のライブで1曲目に演奏した曲が、このFISHだったという話ですね。

結成から2ヶ月で初ライブをやることになった。オリジナル曲が4曲できたが、それでも持ち時間が余るので、カバーを2曲やることにした。初ライブの1曲目は The Damned の “Fish” のカバーだった。

https://www.pizzaofdeath.com/column-ken/vol-107/

俺が最も好きなハイスタが、その時期にライブで演奏するくらい敬愛していた曲というだけでこの曲はプレミアものですね。


4位 LOVE SONG

もうこの曲は曲名から伝わる通り、THE ラブソングです。
やっぱりピストルズがエリザベス女王の即位を皮肉り、クラッシュがベトナム戦争を批判する中で、どシンプルなラブソングを歌うのはすごく良いですね。

君が護衛兵ならば僕は鎧になるだろうし
君が定期乗車券ならば僕はその上に書かれる文字のインクになるよ
君がごみ入れならば僕はゴミになるし
君が缶詰の缶ならば僕はラベルの塗料になるんだ

これはただ君だけのためのラブソング
これはただ君だけのためのラブソング

マジで、ラブソングとしか言いようのない、ラブソングです!



3位 MACHINE GUN ETIQUETTE 

この曲は何が凄いって、偉大なる日本のロックバンドの名前になったことですね。
この曲(マシン・ガン・エチケット)を、「ミッシェル・ガン・エレファント」と元メンバーが読み間違えたのをチバが気に入り、ミッシェルのバンド名になったというのは有名な話ですね。


イントロもリフもカッコよく、ライブで盛り上がる曲ですね。


2位 SMASH IT UP

この曲はかっこいいです。
とにかく歌詞が「ぶち壊せ!」とかなり攻撃的なんですが、シンセサイザーも入ってメロディは超ポップ!メチャクチャゴキゲンな曲です!
オフスプリングもカヴァーしているみたいですね。


1位 NEW ROSE

やっぱり1位はこの曲をセレクトしたいですね。
ダムドのデビューシングルにして、今なお世界中で愛されているパンクロックアンセム・NEW ROSEです。
とにかくドラムの入りから、ギターとベースの入り、そして繰り返されるギターリフが極めてシンプルで、まさにパンク!That's パンク!と言ったところでしょうか。
ちなみに黒夢バージョンも好きですね。カッコいいです。


最後に

そんな感じでピストルズ、クラッシュ、ダムドと3大パンクバンドを振り返ってみましたが、洋楽はまだまだたくさんありますね!
と言いつつ、一旦洋楽編はここで切り上げて、引き続き邦楽に戻りましょう。

また意表をついたアーティストを紹介したいと思います!乞うご期待!

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