ちょっと先の未来小説「ヨガスタジオ」
仕事帰りによる場所が増えた。
最近駅前にできたヨガスタジオだ。
キレイでいいよ~という同僚の誘いに乗ってお試しを受けたら
思った以上にハマってしまった。
雑居ビル3階のフロアにつくと、カードを出して部屋に入る。
オートロックで会員だけがカギを持っている、という仕組みだ。
靴を脱いで、荷物を置いた。更衣室には、新品のヨガウエアが畳んでおいてある。会員用に、選んだヨガウエアを更衣室にあらかじめ用意しておいてくれるのだ。
通常は、クリーニング済みのウエアが無料でレンタルできる。でも今回は奮発して新品を頼んだ。3か月通うと、高額なヨガウエアが特別価格で注文できるクーポンが貰えるのだ。
新品となればもちろん有料サービスだが、エミは今回自分へのご褒美として有名ブランドの新作ウエアを注文しておいた。
これを着て今日はレッスンを受けるのだ。
ワクワクしながらスタジオに入る。
パッと明かりがついた。
『エミさん、こんにちは~♪』
壁の一面が大きなスクリーンになっていて
そこにピタピタのヨガウエアを来た女性がうつっていた。
『あれ?そのヨガウエアはじめて見た。可愛いね!』
「えと、大きなプロジェクトが無事終わったのでご褒美にと」
なんとなく言い訳をするエミ。
『なーるほど!それは嬉しいご褒美だねっ』
飾りっけのない、ボディラインがしっかり出ているヨガウエアを着こなす画面の向こうの女性はヨーコさん。エミのヨガのコーチだ。タメ口なのが苦手、という人もいるがエミはヨーコさんが好きだった。先生、とかコーチ、と呼ぶと怒るので彼女のリクエスト通り「ヨーコさん」と呼んでいる。
『じゃあそろそろ始めようかなー?』
壁から音楽が流れだす。
エミはスタジオで一人、オンラインのヨガを始めた。
☆解説☆
ヨガスタジオに行くのは会員で、先生は自宅や別のスタジオから教えるスタイルのヨガ教室。自宅よりスタジオに通ってヨガを習いたい人向け。ヨガウエアや小物販売も力を入れており、レンタルすることもできる。
3か月通うごとに割引クーポンが貰えるので、レッスン代やウエア代にあてることができる。
☆☆☆☆☆
自宅だと家族がいるし、狭いし、やっぱりどこかに通いたいですよね。
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