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【マッチレビュー】EURO2024 準々決勝 オランダvsトルコ

  • EURO2024 ファイナルステージ 準々決勝

  • 日時: 2024年7月7日 04:00 (日本時間)

  • 会場:オリンピアシュタディオン

  • 試合結果:オランダ2-1トルコ (HT0-1) (終了2-1)
    オランダ:ステファン・デ・フライ 70'、メルトミュルドゥル 76' (og)
    トルコ:サメット・アカディン 35'


試合の展開:前半

  • 【オランダ】非保持4-2-3-1  保持3-2-5
    序盤からオランダが保持する展開。ビルドアップ時は後ろは3枚で、2ボランチ、前5枚。トルコの5-4のブロックに対して、左右最大限幅をとって、切り崩しを狙う。
    右はSBダンフリースが高い位置まで上がり、左にはガクポ。シャビ・シモンズが左サイドに流れてガクポとつないでいく流れも。また、右サイドに展開している際はガクポが比較的中の位置をとり、シャビ・シモンズが入れ替わりで左サイド外の位置をとることも。
    ただ、トルコの統率された5-4ブロックに対しなかなか崩しきれず。ガクポが持ち左サイドから展開する時も、トルコは二人がかりで抑えにいく。

  • 【トルコ】非保持5-4-1 保持3-2-5
    前半序盤はオランダ保持のペースだったが、15分以降、徐々にペースを握る。カウンターからの素早い展開や、一旦ボールを保持し、ロングフィードで裏抜けを狙っていく場面も。特に、右のギュレルへ長いボールを入れて狙っていく展開が多い。ミュルドゥルがハードワークで展開に絡む機会も。

  • 【トルコ 先制 0-1】35分、左サイドCKから一度ボックス外へクリアされた球をギュレルが回収、右のボックス外付近からファーサイドの絶妙な位置へクロスをあげ、サメト・アカイドゥンがヘディングシュートを叩き込む。

  • 【オランダ】トルコ先制後は、オランダも攻勢を強め再びボールを保持し切り崩しを狙う展開。左右に幅を広げるオランダに対し、トルコは引き続き5-4ブロックを敷いて対応。積極的にプレッシングにはいかずに、ある程度オランダに持たせながら、中をしっかり守る構え。

試合の展開:後半

  • 【オランダ】後半開始、ベルフワイン→身長 197cmのMFヴェグホルストを投入。トルコの5-4ブロックに苦しむオランダは、ガクポやデパイが積極的に仕掛けていきつつ、ヴェグホルストを狙ったシンプルなクロスを織り交ぜゴールに迫っていく。

  • 【オランダ 同点 1-1】70分、右サイド ショートパスのCKから、デパイが上げたファーサイドへのクロスにデ・フライが打点の高いヘディングで合わせ追いつく。2015年のスペイン戦以来9年ぶりのゴール。

  • 【オランダ】76分、一度ボックス外へ出されたクロスをオランダが回収し、右サイドへ展開、ダンフリースがグラウンダーのクロスを供給。ファーサイドから走り込んだガクポが相手DFのオウンゴールを誘発。6分の間に逆転に成功する。

所感

トルコの5-4の統率されたブロックや各々のハードワークからくる鋭い攻め、ギュレルの個の質といった流石準々決勝まで勝ち上がるチームだけあるクオリティ。しかしオランダが交代カードとともにクロス攻勢を強めるなど、しっかりとトルコに対し対応し上回るという展開でした。また、最終局面でのブロックなど、オランダの鉄壁の守備はホンモノでした。先日行われたスペイン×ドイツの戦術面での応酬などクオリティの高さが言われていますが、この試合も間違いなく両者クオリティの高さが光るいい試合でした。

スタッツ

選手評価


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