石鹸【詩】

もっぱらせっけんが好きです
手洗いには牛乳石鹸（青箱）
洗濯にはウタマロ石けんです
そのうち食器もせっけんがいいとか
いい始めるんだと思います
せっけんを泡立てる時間があるのですから
要するに私は暇人です
そのせっけんが
使っても使っても
溶けなくなってしまいました
せっけんの下にスポンジを敷いたからです
世間はこれを経済的と喜びますが
私はそんな姿に途方にくれるのです
こんな小さな工夫によって
寿命がぐんと延びるんですから
たとえせっけんであっても
執着の様子は嫌で嫌でたまりません
今更そのスポンジを取ってしまったら
寝床をとってしまういじわるのようで
それもそれで気分が悪いのです