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イヤーワーム【詩】

突然やってくる
決まって必ず左の奥のほうから
足音立ててズンチッチ
ずっと私の傍にはいるけれど
影すら見せないチンドン
そいつはきっと
ウナギのように湿った身体でやってきて
シワとシワの合間を潤しながら
得意がって前へ前へと
五線譜の上を歩く手のないピエロよ
繰り返し
繰り返し 
繰り返す
脳みその鳴き声

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