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子どもの遊びが結局仕事になった話

初めて曲を作ったのは8歳の時。通っていた音楽教室の作曲コンクールがきっかけで、作詞は10歳の時から始めました。

この頃から、音楽教室の宿題よりも、テレビから流れてくる曲を勝手にあれこれ耳コピして弾いたり歌ったり、自分で歌を作ることの方が楽しくなって、レッスンはほぼ毎回初見でした。

そのおかげで(?)鍛えられた初見スキルと、感覚のみで、中学生までは、ピアノコンクールに出れば何か賞を頂いたり、高校生の頃はベートーベンの悲愴ソナタや、ショパンの幻想即興曲や、革命や、難しめの曲も弾けてました(自慢)今はもう全然指が動かんくて、過去の栄光(笑)

結局、クラシックのピアニストにはならなかったけど、遊びだった作詞作曲や、曲を聴いて耳コピで歌う、弾く、譜面を作る、みたいなほうが、今仕事になっています。

今子ども向けのレッスンは音楽教室1件だけで、あまり大々的にはやってないけど、習いに来てくれている子どもたちが、出した宿題をキチンとやってくるかなんて、実はどっちでもよくて(先生的にはそれを言うとあかんのかもしれんけど。笑)

子どもたちが音楽の楽しさに気づいて、自分で色々試してみたくなったり、とにかく「うわー、音楽楽しー。」ってたくさん感じてほしい。ピアノがバリバリ弾けるようになるより、 音楽そのものを好きになってくれる事が、わたしの子どものレッスンのねらいです。

ピアノは好きやけど、先生こわいからピアノ嫌い。とか、ピアノは好きやけどピアノ教室のレッスンは楽しくない。とか、そんな言葉を、自分が子どもの頃からめっちゃくちゃたくさん聞きました。それは、ほんまに残念。

音楽楽しい!が、ゆくゆくは何か、音楽じゃない、他の何かにつながっていくとしても、好きなもの、楽しいことを見つけたワクワクは、ずっと自分の中に残っていくし、

彼女、彼らが生きていくこの先、辛い時、しんどくなってしまった時、その"好き"やワクワクした経験が、自分を支えてくれる1つになるかもしれない。

わたしがそうだったから。

ちなみに、宿題や課題のフォローはレッスンのときにするので、家では自由に弾いてるのを "ほぅやってるなー" ぐらいに遠くから見守っていてもらえると嬉しい。

うちの育ての祖父母はどちらも、楽譜も読めないしピアノも全く弾けない人で、宿題の曲なのかそうじゃないのか聴いてても分からないし、両手がバラバラに動くだけでもすごい!とゆう感じで、いい意味でほったらかしてくれていたので、それが、だいぶプラスに働いたなーと思って。

とはいえ、親としては、月謝払ってるのに!宿題もせんと!ってやきもきする気持ちはわかるので、あんまりゆっくり見守りましょう、ばかりも言いにくいけど(笑)

今日始めて、今日できるようには絶対ならないので、即効性のある頓服じゃなく、じわじわ効いてくる漢方薬みたいなものだと思って、子どものピアノレッスンは受けてもらえるとありがたいです。




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