ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番・第二楽章
広大な大地の地平線から夕陽が差し込んでくるような美しく雄大な旋律──ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第二番第二楽章が始まり、妻が肩を震わせて泣き始めた。つられて僕も泣いたミハイル・プレトニョフ氏のラフマニノフ・ピアノ協奏曲全曲リサイタルの第一夜。
先日、妻の恩師から東京オペラシティコンサートホールでの第一夜と第二夜のS席を二枚ずつ譲っていただいたコンサートでの出来事である。
新宿に来たのは4、5年ぶりかもしれない。
まだ結婚する前、彼女の大学が調布市仙川にあり、僕が関東にいる時、