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散文とか短編小説とか

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僕の回りくどい手紙のような散文
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#日記

Museu Picasso──バルセロナのピカソ美術館

 スペインの偉大な画家の絵は、どれも無言のまま語りかけてくる──晴れたり曇ったりするなか…

卍丸の本棚
7か月前
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ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番・第二楽章

広大な大地の地平線から夕陽が差し込んでくるような美しく雄大な旋律──ラフマニノフ・ピアノ…

卍丸の本棚
9か月前
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ART of Sunday

娘を連れて公園と図書館と本屋さんへ行った。 残暑を時々感じる道すがら、蝶々やバッタと遭遇…

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2022/09/10 満ち欠け

満月の数日前になると妻はピリピリし始める。 数日前なのか、1週間前なのか、あるいはたった2…

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ノオト

僕は日記をつけている。 僕の日記は日付、天気、気温、株価変動、建材系のニュースの箇条書き…

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朝のピアノ教室でのこと

新しい楽曲三曲。 バッハ 平均律プレリュード2番 バッハ インベンション4番 ショパン プレ…

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偶然と必然、偶然と運命③日記 蚕を飼ってみたい

「シモーヌちゃん、今年の誕プレ、俺蚕が良いんやけど」 僕は妻のシモーヌ仮称大佐の機嫌が良いと見込んで、夜、そう切り出してみた。 「カイコ?なにそれ」 シモーヌは虫が大の苦手である。 僕はモンシロチョウ以外、どうにかいける。 彼女はモンシロチョウどころかアリすら無理だ。 モンシロチョウが苦手な理由は以前書いた。 ── ある日の夜、娘のリサ仮称少尉を抱っこしてテレビを観ていると、風呂場から大佐の絶叫が聞こえた。 「ウワァ!サルトル仮称!もうヤダ!来て、はやく!!!」 尋

とりとめのないこと2022/04/04,05

目が覚めると妻のシモーヌ仮称大佐はいつもみたいに大の字になっておらず、丸まっていた。それ…

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とりとめのないこと2021/10/31

あらすじ 選挙のついでに本屋へ寄ったときのことと、Instagramでフォローさせて頂いている、…

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君が好き

サルトル先生とシモーヌシリーズ 君が好き編 この物語はフィクションでありノンフィクション。…

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春の朝と諜報員たちのルーティン

サルトル先生とシモーヌシリーズ ショートショート ー春の朝と諜報員たちのルーティンー はじ…

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ハルキスト

一時期、ハマって一気に当時出版されていた本をほぼ完走していたくらいに好きだった村上春樹。…

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帰り道のサルトル先生

帰り道のサルトル先生 こんにちは。こんばんは。 資格試験が終わり、ようやくまとまった時間…

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閑話 祖父との対話

俺自身ハーフである事もあり、アイデンティティについて昔考えることもあった。 祖父に話の流れで、祖父にとってのアイデンティティを尋ねたところ、二十代の頃の話をしてくれた。 生きるとは?自我とは?などサルトルの実存主義に賛同したり、当時は何もかもが熱く情熱に溢れていたと、淡い青春の記憶となっているらしいことを懐かしみながら話てくれた。 以下、祖父の話。 人間とは、社会性を持つ生き物であり、ロビンソン・クルーソー的な暮らしでもしない限り、社会との繋がりを本能的に求める。 その