「偏愛」「夢中」「没頭」でいっぱいの人生は、とても豊かだと思う。
「岐阜駅本の市」にて出会った、こちらの本を読んだ。
アルパカのイラスト雑貨の製作も手掛ける著者なめみそさんがアルパカを愛したきっかけや、アルパカが日本に浸透していく過程など、とにかくまるっと一冊、「アルパカとわたしのこと」について、詳しく書かれている。
noteの内容をまとめた本とのことで、本の一部分は著者なめみそさんのnoteで読むこともできる。
『アルパカに魅入られたデザイナーの偏愛エッセイ』と表紙に書いてある。その文の通り、表紙をめくってすぐの「はじめに」から、著者の「偏愛」が炸裂していた。
見開き1ページに書かれた「はじめに」の、右半分のページだけで「アルパカ」という言葉が9回も登場する。表紙をめくってすぐに、アルパカが、どっと押し寄せてくる。怒涛のアルパカ。この勢いのまま、終わりのページをめくるまで、アルパカに対する偏愛は止まらないのだ。
誰かのとてつもない偏愛って、読んでいて面白い。そして、とっても羨ましい。読んだ後、私も「〇〇とわたしのこと」とタイトルを付けて、何かを語れるようになりたいものだと思った。
あとがきを読んで、その通りだと思った。夢中になっている人は、とても素敵で、面白い。自分も何かに夢中になりたいとよく思う。いや、でも、なりたいと思ってなる夢中は、ちょっと違う。「気づいたらそうなっていた」という境地には、なかなか至れない。
我が子を見ていて、羨ましく思うことがある。毎日のように漫画を描いたり、いつも読んでいる仮面ライダーの図鑑に、今日も目が釘付けになっていたり…と、常に何かに没頭している。楽しいだろうなあ。
「偏愛」「夢中」「没頭」でいっぱいの人生は、とても豊かだと思う。そういう意味では、『アルパカとわたしのこと』というこの本は、豊かな人生の教科書のように私には思えた。
ちなみに、この本を読みながら、「私とアルパカのこと」を思い出した。
12年も前の話である。
なんか、こんな感じ↓でみんなフレンドリーに写真を撮ってたんで、
なんか、モコモコしていて可愛いし、よっしゃ俺も!と思いまして、
前方から写真を撮ったら、
この御姉様にめちゃくちゃ怒られた。
鬼の形相で、手のひらをこっちに差し向けて、超「金払え」って言ってた。
そういう商売だ、って知らなかったんだ。すまなかったと思う。
そんで、見るもん見たあと、このアルパカ御姉様との一悶着を思い出してむしゃくしゃしてきたので、山から帰った後、
街でアルパカを喰ってやった。
クセがなくて、結構美味い。
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