最高なNEXTのために
13日の愛媛・宇和島大会。私がイチ押しのSHO選手の地元です。一部選手の発熱が確認され、スタート直前で開催中止となりました。ブーイングが飛んでもおかしくない状況でしたが、宇和島の皆さまはその決定を温かく受け入れてくれたようです。
コロナの危険性がどうこうというよりも、情報を隠さない、目先の商売よりもお客さんへの誠実な対応を優先するポリシーを打ち出したことが、世間からの好意的な反応に繋がっていると思います。ファンの人たちが犯人捜しをしない点もさすがです。プロレスを好きで良かった。もちろん新日本としては29日の神宮球場大会をどうしても成功させたいわけで、宇和島大会を強行することで得られる利益と沸き起こるであろうバッシング(並びにキャンセルした場合の経済的損失)とを比較し、ビジネスライクに判断した部分もあるでしょう。たとえば東京ドーム大会の直前に似たような状況になったとして同じように情報を公開して決断を下せるか、といったら安易に答えは出せない気がします。でもその迷いは従業員の生活を守る責任のある会社として当たり前です。悪いことでも何でもない。前にも書きましたが「経済と人命は社会の両輪」です。バランスを考慮しつつどちらも守っていかないと大変なことになってしまいます。今回の新日本プロレスの判断は見事でした。公式サイトに掲載されたメイ社長の日記も素晴らしかったです。
最近新日本のリングが前向きなメッセージを投げ掛ける頻度が上がっていると感じます。元々この状況を生むための”溜め”としてストレスフルな展開を続けていたのかもしれませんが、私はもう少しEVIL主導のモヤモヤが続くと予想していました(もちろん彼が悪いわけではないのですが)。でも先日のCHAOS同士の6人タッグ戦や内藤選手の熱いマイクなど、明らかに軌道修正が図られています。この対処の速さには、あるいはメイ社長の意向も入っているのかな、なんて妄想をしています。いまのご時世でファンがプロレスに何を求めているのかを察知し、すぐにテコ入れをしてくれたと。彼の著書「百戦錬磨」にひどく感銘を受けて読者ハガキを送ってしまった身としては、ついそんなことを考えてしまうのです。
最後にSHO選手、後楽園大会頑張ってください!!! 私はSANADA選手も全日本の頃から好きなので(スカルエンドがまだTHiS iS iTだった時代です。征矢選手とのチーム”es”と関本&岡林組のアジアタッグ戦も忘れられません)、どちらかしか神宮に出られないのは正直切ないです。でもここはぜひSHO選手に新しい風を吹かせて欲しい。その先にはG1出場、そして再度のシングルベルト挑戦も見えてきます。最高なNEXTに期待大!!!!!
作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!