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プロレス妄想対談「オカダがKOPWを獲得したら初防衛戦の相手は○○?」

Y:さて、久し振りの妄想対談ですが、、、Oさん、機嫌悪いですね。

O:そりゃそうだろ。裕二郎が不憫過ぎる。3対1で負けるなんて。あれがいまのアイツの限界なのか? そんなことはないはずだ。そもそもあの試合の敗因はバレットクラブの融通の利かなさだと俺は思う。

Y:え、どういうことですか? 

O:ルールが3対1だからって、どうして大人しくそのまま3対1で闘う必要がある? シングルでもタッグでも当たり前のようにセコンドが介入してきたくせに、どうしてハンディキャップマッチの時だけ誰も来ないんだ? EVILでも石森でもディック東郷でも来ればいいじゃないか。

Y:なるほど! 確かにそこは盲点でしたね。ハンディキャップマッチだからってセコンドが乱入しちゃいけないわけじゃない。それを言うなら、そもそも全ての試合で乱入なんかしちゃいけないわけで(苦笑) 

O:そこでEVILとオカダに因縁を作っておけば「神宮でEVIL勝つんじゃないか?」とファンに思わせることができる。現状では内藤が二冠を取り戻してハッピーエンドという見方が大半だからな。

Y:そうですね。まあEVIL選手も東郷選手も石森選手も自分のことで精一杯なんでしょうけど、だからこそ意外性があるというか。

O:たとえばディック東郷が来て、レフェリーを邪道&外道が引きつけている間に例のチョーカーで首を絞める。そしてオカダが弱ったところで裕二郎がピンプジュース。これで3カウントだろ? で、東郷がマイクで「オカダ、EVILが神宮で内藤を葬ったら、次はおまえだ! いつまでも上から目線で余裕ぶっこいてんじゃねえ」とマイクアピール。この方が流れを読めなくなってゾクゾクしないか?

Y:何ならEVIL選手が乱入してEVILを決めても良かったかもしれないですね。「オカダ、俺たちはお前らやロスインゴとはレベルが違うんだこの野郎。バレットクラブの、俺たちの結束力を甘く見るな! よく覚えとけ!」とアピールしたら、ファンも「EVILやるじゃん!」「やっぱりいい奴だ!」と盛り上がったでしょうし。内藤選手からは「よそ見してんじゃないよ」と言われるでしょうけど。

O:とにかくあのハンディキャップマッチは双方ともに「どうしても勝たねば」という執念を感じられなかった。そこがセミファイナルとの差だよ。もちろんオカダのきつそうな表情は印象に残ったけど、でもそれだけだったな。

Y:OさんはセミのSANADA選手とSHO選手のサブミッションマッチを大絶賛してましたね。

O:あれをできるレスラーがいまの新日本にどれだけいるんだって話だよ。SANADAは純プロレスのクラシカルなテクニックと師匠である武藤敬司の得意ムーブを駆使して、MMA出場経験があってアマレスをベースに持つSHOに勝った。スケールやシチュエーションは違うけど、10.9東京ドームの武藤VS高田を思い出したオールドファンもいたんじゃないか? 

Y:そういえば、あの試合も確か武藤選手はムーンサルトを出してましたね。

O:しかもSANADAの場合は相手の膝を痛めつける手段としての、いわば理詰めの戦法だった。より勝負論にこだわったストロングスタイルのムーンサルトプレスだ。一度SHOが両膝を立てて防いだけど、あれも実はSANADAの術中だよな。あの返し方だと膝へのダメージが大きいはずだから。

Y:そう考えると、ただ昔懐かしいグラウンド中心の硬派なレスリングを見せただけじゃなく、ちゃんと時代と共に進化した部分も組み込んだ最先端のプロレスだったわけですね。

O:SHOがジャーマンの連発から腕十字に繋げた動きも面白かったよな。あと「SANADAが勝つならフィニッシュはこれだろう」と誰もが思っていたスカルエンドが一度も見られなかったことも意表を突かれた。あれは本当に素晴らしい闘いだったよ。

Y:KOPW、神宮の4WAY戦はどうなりますかね?

O:本命はSANADAだろう。なぜか巷では矢野通を推す声が多いけど、彼がKOPWを獲得してもコミカル路線にしかならない。それじゃあ、せっかくのタイトルがもったいない。俺はオカダの勝利を期待するよ。

Y:へえ、それは意外ですね。なぜですか?

O:理由はひとつしかない。KOPWってのはG1優勝者に与えられる権利証みたいなもので、年内に防衛戦があるんだよな? 俺はそこでどうしても見たいカードがある。これはオカダがKOPW保持者じゃないと意味がない。

Y:え、何だろう? 裕二郎選手とラストマンスタンディングマッチですか?

O:それも悪くないな。でも違う。俺が見たいのはオカダ・カズチカVS鈴木みのるのサブミッションマッチだ。

Y:ええ!!! いや、でもそれは。

O:みのるがオカダの変型コブラクラッチでギブアップしたりレフェリーにストップされたりする姿を想像できるか? 俺はできない! 全くできない! だからこそ見たい! ルールをファンの好みで決めていいのなら、こういう出場選手が思わず眉をひそめる試みこそ許されるべきじゃないのか? オカダは裕二郎のプライドをズタズタにするような試合を提案して勝利したんだ。だったら、次は自分のプライドをズタズタにされるリスクを覚悟するべきだ。KOPWがオカダの言うように「キング・オブ・プロレスリング」であるのなら、プロレス界の王様である鈴木みのるを無視しては語れないしな。

Y:いやあ、、、確かに見たいけど、何か危険な匂いもしますね。

O:危なくないプロレスなんて誰も見たくない。SANADAはかつて「頭から落とすだけがプロレスじゃない」という名言を残した。確かにその通りだ。でも頭から落とさなくても、反則に頼らなくても危ない攻防はできる。SHOとSANADAの試合に唯一足りなかったのはそこだよな。危なさ。不穏な空気。鈴木みのるの試合なら、確実にその線を期待できる。KOPW、本気で盛り上げたいならぜひ実現させてくれ!!!


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