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「チャレンジ」の正体

ひとつ言いたいことがあります。
自分自身が目標に向かって必死にチャレンジしている人は、他のチャレンジしている人を誹謗中傷したり見下したりはしないそんな暇もない。昨今のSNSにおける騒動を見ていて思いました。もちろん建設的な批判と誹謗中傷は違いますよ。念のため。

忙しい、働いている、勉強している、努力している、お金を稼いでいる、家族を養っている。どれも大変なことだし、素晴らしいこと。でもイコール「チャレンジ」しているとは限らない。惰性で、嫌々で、仕方なく、周りに流され、生きるためにやむを得ずやっている。そういう人の方が圧倒的に多いのです。私も同じだからわかります。好きで書店員をやっているわけではありません。完全に嫌いなわけではないけど(だからどうにか続いている)、本当になりたいのは小説家です。小説を軸にエッセイや書評、コラムなども書いて生計を立てたい。他の仕事はしたくない。でも現実は厳しい。厳しいのです。

大切なのはここから。自分が成功しない原因を他人に求めたり、成功を収めた他人を妬んだりしてやり過ごすか、悔しい気持ちや報われない徒労感を押し殺し、わずかな可能性を探り続けるか。

年齢的にも才能的にも、たぶん私には公募の新人賞を獲って颯爽と文壇にデビューというのが難しい。しかも私が書きたいのはいわゆる文学でもエンタメでもミステリィでもないし、長編でも短編でも児童文学でもない。既存のカテゴリーに当てはまらない。じゃあ何なのか、と問われたら「私が書きたいものは、いままさに私が書いているもの」と答えるしかない。つまりnoteにときどき発表している「ハードボイルド書店員日記」シリーズこそ、現時点の私が書きたい小説なのです。これで勝負することが私のチャレンジ。ゆえに小説家としての能力と適性をこのnoteという素晴らしい場を借りて皆さまへプレゼンさせてもらっているのです。

悪くない、じわじわ来る、こんな妙なものを書くY2K☮とは何者だ、もっといろいろ書かせてみたい。そう思ったら教えてください。最後に同じようにわずかな可能性を信じてこのnoteで作品を発表している才能のない人たちへ一言。諦めきれないんなら、納得が行くまでお互い好きなことを好きなようにとことんやりましょう! だってその方が人生楽しいですよね?

そういうシンプルで自然でどうしても飽きない継続こそが「チャレンジ」というものの正体だと思っています。

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