文字通り「マスト」なのは

私の場合、創作イコール文章を書くこと。
なので書くためのツールは欠かせません。まさしくマストです(現代はこの”マスト”という言葉を軽々しく使い過ぎていると思いませんか? 「○○はマストバイ!」みたいな文章を読むと「何でマストなの?」と意固地になって逆に買いません。必須や必読はギリギリセーフ)。とりあえず紙と鉛筆。シャープペンシルやボールペンでもいいです。いちばん嬉しいのはノートパソコン。使い慣れていて手書きよりも早く進むのでありがたいです。昔は親の使い古しのワープロで書いていました。印刷がすぐできて楽でしたね。出先で思いついたらスマホに打ち込むこともあります。

そして心身の健康。これも大切です。寝不足の日はブラックのコーヒーを飲めると集中力が高まって嬉しいです。ホットでもアイスでも可。缶やペットボトルで大丈夫。気圧が変わると頭が痛くなりやすいので、そういうときもブラックコーヒーがあると助かりますね。私の場合、市販のアイスコーヒーであれば夜に飲んでも眠れることは実験済みなのです。

「どうしてもこれがないと!」みたいなこだわりは極力持たないように心掛けています。それらが手に入らない状況で仕事をしないといけないケースもあるので。「タイツとシューズさえあれば、いつどこで誰が相手でも試合をできるのが一流のプロレスラー」という記事を子どものころに読んでカッコいいと憧れました。かといって「こだわりを持たない」ということもこだわりにはしていません。だから前述のブラックコーヒーとかノートパソコンが、ソフトな意味でのマストアイテムということになります。

プロレス関連だと、ジャーマン・スープレックスの生みの親である故カール・ゴッチさんの「レスラーにとって最大の武器はコンディション」という発言も印象深いです。確かに体調が悪かったらタイツとシューズがあってもいい試合はできませんよね。創作も同じです。目的はただ作ることではなく、いい作品を書いて己と社会を昨日よりも幸せにすることですから。

プロレスからは本当にいろいろなことを学んでいます。本とプロレスがなかったら、物書きになりたい著書を出したいなんて思わなかったはず。つまりそのふたつは創作に限らない、私の「人生のマストアイテム」ということになります。文字通りマストです。ただ生き延びることだけが目的なら不要かもしれませんが、これは他でもない「私」の「人生」です。そこでは生き甲斐としての本とプロレスが不可欠なのです。

ちなみに「人生のマストアイテム? まず命だろ」と言われたら確かにその通り。ただ命は目的ではなく手段だと思っています。そう考えると表現の自由と基本的人権も文字通りマストですね。


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