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スターになり損ねても

新庄剛志氏のトライアウト挑戦が話題になっていますね。48歳。しかも引退して10年以上経っているのに、プロの投げる球をヒットにする。すごいことです。バットに当てる、前に飛ばすだけでも大変なのに。並大抵の努力でできることではないはず。泥臭い姿を訴えない点で損をしていると感じますが、それが美学というか自己表現の流儀なのでしょう。

率直に言って感動しました。プレイヤーではない形の契約オファーなら間違いなくあると思います。ただ「現役選手としてのNPB復帰」にこだわっているようなので、各球団悩ましいところでしょう。グッズの売り上げや集客面では間違いなくプラスに働く存在。でも年間を通じての戦力として考えたら厳しい気がします。目先のお金のために若い選手の枠とチャンスを奪うことになりますし。でも何らかの形で彼の姿を球場で見たいのも確か。事態の推移を見守りましょう。新庄さん、ありがとう!!! 

そして私が注目していたのは、以前↓の記事に書いた元・阪神の伊藤隼太選手。

トライアウトで唯一の二塁打。さすがです。彼の場合、実力以外の理由で干されていた部分もあるし全然やれるはず。特に「ひと振り稼業」なら。金本政権における代打成功率の高さは驚異的でした。リアル「あぶさん」を目指してみてはどうでしょうか。

ちなみに漫画「あぶさん」の主人公・景浦 安武は高校時代、飲酒がばれて甲子園への道を断たれ、社会人野球へ進むもここでも酒が原因で懲戒免職。そこからホークスに拾われ、代打で頭角を現し、三冠王を三度達成しました。フィクションとはいえ夢がありますよね。

世間の声は新庄さんに優しく、伊藤選手に厳しい。それは仕方ない。でも自分に近い人間はどちらかと考えたら、後者の復活の方が感情移入できます。見えないところで努力しているのは新庄さんだけじゃありません。スターになり損ねた男の意地を見せて欲しい!!!


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