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「外よりも内」だからこそ

ネットをつらつら読んでいたら、柏木由紀が「JRって何ですか?」と発言したという記事を見つけました。

正直おバカキャラとか思わなくて、いい質問だなと。JRの正式名称を考えたことがなかったし。日本の鉄道だからJapan Railway? 件の記事を読み返すと、最後の方にそう書かれていました。正解だったようです。

私の幼いころは「国鉄」でした。自動券売機のない駅もありました。親が窓口で「○○大人一枚、子ども一枚」と告げてお金を払い、いまよりも分厚い切符をもらっていました。中学に上がったくらいから自動改札が増えてきましたが、駅員さんが鋏を入れる駅もまだ多かったような。急いでいて自動券売機でひとまず初乗りを買い、出る際に「いくら不足ですか?」と訊いたことが何度かあります。すぐに答えが返ってきて驚きました。

いわゆる「キセル乗車」に目を光らせるのも大変だったはず。私は昔から「誰かが決めた道徳なんてどうでもいい」「ルールは自分で適切なものを定めて自分で守る」と考えがちなエゴイストですが、キセルは嫌でした。いまは更にその思いが強化されています。本の万引きと一緒ですし、年末年始やGWも働かないといけない彼らの気持ちを考えたら。

話を戻します。大学で国際交流サークルに在籍していたのですが、海外から来た学生と電車で移動する際にパスネットを渡していました。ご存知ですか? 磁気式のプリペイド型乗車カード。当時は「こんなのできたんだ!」と衝撃を覚えましたが、すでに廃止されています。JRだとイオカードかな? ついこの前まで新しかったシステムがもう古くなって淘汰されている。技術の進歩ってすごいですね。

「窓口で分厚い切符を買っての国鉄乗車」や「パスネット&イオカード使用」を体験できるテーマパークがあったらぜひ行きたいです。地下鉄博物館にも興味が沸いてきました。東京メトロ東西線葛西駅のすぐ近く。

行きたいと思ったら行く。これも自分で決めた自分ルールです。本来は出不精の超インドア人間。陽の当たる外を走るJRよりも内側の闇を駆ける地下鉄を好むように。でもだからこそ本当に見たいものを見るためにはアグレッシブに外へ出ていく。そんな自分でありたい。地下鉄が外に出る際のパッと世界が明るくなる瞬間が大好きです。


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