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NJC妄想対談「マスターワトとDOUKIの試合、勝つのはまさか?」

Y:まあ普通に考えればマスターワトが勝ちますよね。新日本としても、ああいう動画を作ってプッシュしているわけですし。

O:いや、わからないぞ。普通っていうなら、せっかく凱旋帰国したのにあんな風に一方的にDOUKIにやられて終わりってないだろ? 後ろからやられるのはいいけど、せめて反撃して場外に追い出して「やってやるよ!」ってアピールするとかな。WWEで抗争が始まる時って大概そうだろ? つまり、あのやり方は普通じゃない。ということは、意外にDOUKIが勝つんじゃないかと思う。

Y:ええ! それだと川人、じゃなくてマスターワトが気の毒過ぎますよ。ただでさえ微妙なキャラクターとコスチュームで。。。

O:それは言うな!! まだ何も始まってないんだ。オカダだって帰国して最初の試合は大スベリして、棚橋に挑戦表明した時のブーイングと罵声が凄かったじゃないか。ジェイ・ホワイトもそうだ。いまひとつ乗り切れない微妙な空気の中でドラゴン・リングインなんかやりやがって。俺が会場で「藤波さんかよっ!」って叫んだら、周りの客が失笑してたぞ。でも去年MSGのメインを飾って素晴らしい試合をしたのが、まさにそのふたりだったんだからな。

Y:すいません。あ、でもそうか、ジェイ・ホワイトも凱旋試合は棚橋に負けてるんですよね。何となく帰ってきて一発目の試合は華々しく勝つみたいな先入観があるから、逆に負けるとインパクトを残せるかもしれない。

O:そう、いい試合をした上で負けるんなら、ファンだって認めるよ。むしろ変な試合をして勝つ方が「ああ会社にプッシュされてるのね」って冷めると思う。昔の川人って感情を真っ直ぐに出して食らいついていく姿が、不思議と心に残る選手だったんだ。生まれながらの正統派というか。だから、ここは勝っても負けてもいいから、とりあえず感情剥き出しの熱い試合を見せることだ。

Y:でもそれなら、なおさらDOUKIに勝つんじゃないですか?

O:いや、新日本としてはDOUKIをもっと売り出したいはずなんだ。いい仕事をするのはもうわかっているはずだし、ヒーロー化しつつあるヒロムのライバルとして彼以上の適役はいない。因縁深さでいえばデスペラードもそうなんだけど、2018年であのドラマは一度終わってるからな。もう一度再燃させるとしたら、デスぺが正体を明かすことをどの程度まで許容できるかだ。

Y:なるほど。確かにNJCにエントリーすらされなかったDOUKIをヒロムのライバルにしていくには、ここからかなりの格上げが必要ですよね。ヒロムとDOUKIの戦いはヒロムのメキシコ修業時代からのストーリー性があるから、新日本としても絶対やりたいでしょうし。でもワトがDOUKIの踏み台にされちゃうのも・・・

O:そこまでは言わない。とりあえずはDOUKIとの抗争で名前を浸透させていくんだろう。仮に今回は負けても戦いは続くだろうから、きっと夏の後楽園とかでリマッチが組まれる。そこで完璧にやり返せばいいんだ。むしろ俺はその方が燃える。ワトにはかつての井上亘みたいな「後楽園のヒーロー」になれそうな予感があるんだよ。一連のドラマを続けていく中でふたりともファンの信頼を得て確実にポジションを上げるだろうな。それこそSHOと鷹木のように。

Y:見た感じだとワトは蹴り技と飛び技、あとメキシコでフィニッシュに使っていたジャベを中心にして試合を組み立てるんでしょうね。DOUKIもスタイルは近いけど、彼は技が多彩なのに加えて反則技や場外戦もできるから、このふたりの試合は善と悪のわかりやすい戦いで面白そうです。

O:いや、面白いどころじゃないぞ。名前とキャラとコスチュームのせいでファンの目が「あーあ」ってなってるなら、そのギャップを逆利用すればいい。そうすれば、この日のベストバウトになる可能性は十分にある!!! 

Y:マジすか!!! メインのNJC決勝戦を上回るかもしれない、と。

O:全7試合中の第3試合ということは、いわば前半戦のメインだ。最高の凱旋舞台なんだよ。あとDOUKIには土遁の術(どとんのじゅつ)をぜひ使って欲しい。デイブレイクやイタリアンストレッチ、DOUKIボム、そしてフィニッシュのスープレックス・デ・ラ・ルナも斬新でいい技だけど、俺はあの土遁の術を初めて見た時、その創造性に度肝を抜かれたんだ。こんな技があったのかと。とにかく、ここからジュニアの新しい時代を作ってくれ!!! STAY TUNE! We Can Do IT!

Y:それ、違う団体で国を作ってる人です。。。

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