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地域限定の季語?「リラ冷え」

先週は太陽が燦々と降り注いで真夏のように暑かったのに,
今週は打って変わってグズグズした天気.そして寒い.

寒さを少しでも凌げるようにとコートを羽織っていったのに,
全くもって足りていない.
まあ,このご時世故に職場の窓が開けっ放しになっているから,
コートだけの問題ではないのだけれど.

とにかく明日は薄手のセータ下にヒートテックを仕込む必要がありそうだ.

しかし5月ってこんなに寒暖差激しかっただろうか?
私の中では1年の中でも大分安定している位置付けだったのだけれど.

こうゆうのを「花冷え」というのかと思ったけど,それは桜の時期だ.

今の時期でいい具合に当てはまる言葉がないかと調べてみると,
「リラ冷え」という文字を発見した.

リラとはライラックの花を指し,花が咲く5月下旬ぐらいに暖かくなったと思ったら急に冷え込むという気候の変化のことを指すらしい.
私が探していた条件にぴったりではないか.

ただこれ,北海道だけで使われている言葉だという.

榛谷美枝子さんという北海道を代表する俳人によって,1960年に詠まれた句の冒頭に使われていたらしい.リラの花が咲いた頃肌寒かったことから,「リラ冷え」を生み出したという(*).

その後,作家の渡辺淳一さんの1971年の著書「リラ冷えの街」で一気に広まったとのことである(*).

こんな地域限定で使われるような季語があるとは初めて知った.
ほんの興味で調べただけで,こんな風流な言葉に出会えた私は運がいい.

ただ「リラ冷え」はオホーツク海高気圧によるもので,
本州住みの私が使っていいものではなかった...

私でも使える丁度いい季語はないものか.

(*)北海道ファンマガジン

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