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【メンタル不調の人のための読書室:ゆるっと本のまとめ】「この会社ムリ」と思いながら辞められないあなたへ(著:井上智介)(その9~会社を辞めるときに知っておきたいこと)

*自分もただいまメンタル不調をかかえています。
 メンタルが不調のときは長い文章が読みづらいです。
 そのため、メンタル不調の方が少しでもヒントとなるような書籍をゆるっと短くまとめています。

【会社を辞めることを決めた場合】
最も目指すべきは表面的な円満退職
・いよいよ 退職の準備をする時に真っ先にすることは退職届を書くことでも上司にはアポイントを取ることでもない。何があっても 表面的な「円満退社」を目指すことと心得る
・なるべく揉めずに会社を辞める ポイント
  ①上司や同僚から責められるような感じの悪さを見せないこと
  ②もし責められるようなことがあっても受け流せる仕組みを作ること

~ステップ0  就業規則を確認する~
・従業員数が10人以上の会社には必ず就業規則がある
・就業規則には、残業規定・就業時間規定・有給休暇・特別休暇・退職時のルールなのどが細かく指示されているので、退職時には確認をしよう
・しかし 就業規則はあくまでも会社のルールであり、事業主からの「お願い」にとどまり、守れなかったから法律違反になるわけではない
・あくまでも 法律が優先される
   法律上は2週間前に退職届を出せば辞めることができる
・「 表面的な円満退社」 を目指すために就業規則を確認する

~ステップ1  会社に納得してもらえる退職理由を作る~
・退職理由を作るポイントとしてはこの会社理由なら、会社としてはどうすることもできないと思わせられるかどうか
・すでに休職中ならば「 休む期間も長くなってきてこのままじゃ回復も見込めないので退職します」と正直に言ってもいい
・「労働条件が悪いので辞めます」「あの人のパワハラには耐えられません」 など正直に言ったら関係が悪くなることは避けらない
「表面的な円満退社」を目指す方が余計な労力をかけずにすむ
・退職理由として おすすめなのが、「結婚 」「親の介護 」など、 自分一人の問題ではなくそれに関わる人間がいることを感じさせるとよい
・これらの理由は全て作り話、でもそれを追求できる人はいない

~ステップ2  退職日を心の中で決めておく ~
・退職日はギリギリまで公表しない
・なるべく有給休暇を消化してから辞めてほしい
・6ヶ月の残業記録を残してほしい
・退職日は決めると少し気持ちが落ち着いてくる

~ステップ3 退職日からさかのぼって半年間の残業記録を入手する~
・なぜ記録を取るかというと、 退職直前の半年間の次のいずれかに該当した場合はハローワークで特定受給資格者と認定される
 【特定受給資格者に認定されるには】
  ①100時間以上の残業をした月が1ヶ月以上ある
  ②連続する2ヶ月で残業時間の平均が80時間を超えている
  ③45時間以上 残業した月が3ヶ月以上連続で続いている
   これらは 過労死 の LINE にあたるため 自己都合退社でも、 会社都合の退職扱いになる
・うつ病などの疾患が原因で退職する場合は特定理由離職者となる
・こうした制度の存在を知らない人が非常に多いのですが、 労働者の正式な権利なので罪悪感を持たずに淡々と書類を集めてほしい

~ 用語について~
【特定受給資格者】
 倒産・ 解雇等の理由により再就職の準備をする時間や余裕がなく、 離職を余儀なくされた人 。
 健康だけど過労死 の ラインまで働きすぎたため、 再就職の時間がなかった人も対象になる 。

【特定理由離職者】
・特定受給資格者以外の人で、 労働契約は更新されなかったこと(契約社員の雇い止めなど)、 その他やむを得ない理由により離職した人。( 心身の病気などで休職後に退職した人も対象になる)

【就労困難者】
・高年齢者、 障害者、 母子家庭の母など、 就職するのが困難な人。( 精神障害により「精神障害者保健福祉手帳」を取得している人も対象になる)

【失業給付金】
・雇用保険に入っているが、健康で働くことはできるけど、仕事が見つからない時のための制度。ハローワークか支払われる。

【傷病手当】
・社会保険に加入する人が、ケガや病気で働けなってなくなった場合の保証される公的な制度。 保険者(協会健保 や保険組合から)支払われる

~圧をかけて引き止めてくる上司への対応~
・退職の意を示すと、あれこれ理屈をこねて退職を引きとめる上司が出てくる
・こんな文句で引きとめてくる
  「今辞めたら これまでの頑張りが無駄になるけど本当にいいのか」
                         (ずるい系)
  「部署を変更するからもう少し頑張ってみないか」( 寄り添い系)
   言葉巧みに揺さぶりをかけてくる
・こうした言葉に心を揺らして退職をしない判断をするのはお勧めしない
・いざ 退職の意思を見せてようやく希望が通るのは、 とても危険な兆候
・そもそも会社はあなたが退職を考えるほど苦しんでいることに気づいていなかったのか、 あるいは気づいているのに何もしなかったのかということになる
・こう考えると上司が発する 引き止めるための言葉はその場しのぎにものばかりに感じる
・ステップ1の退職理由 の効果はここで試される
  退職理由をじっくり考えることが大事

【私の感想】
目指すべきは表面的な円満退社!
なぜならば、ムダなエネルギーを使わないため。
知りませんでした。正直なところを危うく人事に伝えそうでした。
精神疾患で辞める場合に限らず、会社を辞める際の参考になりました。


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