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愚読録~読書感想文~

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私が読んだ本の感想をまとめたマガジンです。 読書ペースで更新頻度は変わります。月5本くらい更新できればとは思います。 本選びに迷っている方、本を読んでどう感じているのか知りたい、…
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#読書感想文

黄昏の旗に魅入られて(読書記録19)

■箱庭旅団今回の読書記録は朱川湊人著:「黄昏の旗 箱庭旅団」。 こちらは短編集で、収録さ…

水瀬 文祐
8時間前
54

日曜日に金曜日の本を(読書記録18)

■金曜日の本サムネイル画像は「金曜日の本」で生成AIが作成したもの。金曜日らしさとは? …

水瀬 文祐
13日前
131

あなたが思い出す言葉は、何に書かれていた?(読書記録17)

■はじめにサムネイル画像は「針がとぶ」でAI生成したものです。作品の内容とは関りありませ…

水瀬 文祐
1か月前
144

乙女と間の抜けた男、それから石板(読書記録16)

■男は叡智の図書館に、私は病院に今回読書記録を残しますのは、多崎礼著:「叡智の図書館と…

水瀬 文祐
1か月前
136

青いリボンが結ぶ白昼夢(読書記録15)

■人形と私今回の読書記録は「人形たちの白昼夢」(著:千早茜)ということで、人形をテーマ…

水瀬 文祐
2か月前
116

小説家はアンドロイドの夢を見るか?(読書記録14)

■牧場で見て来た羊は電気羊じゃないか今回の読書記録は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか…

水瀬 文祐
2か月前
178

「飛ぶ男」がどこへ行くのか、誰も知らない。知ることができない(読書記録13)

■未完の絶筆初めに触れなければならないのは、見出しの通りだということです。 完結していない、どころか、肌感覚だと五分の一くらいしか物語は進んでいないんじゃないかと思います。 安部公房の死後、フロッピーディスク(今どきの方は知らないでしょうか)から発見された遺作!(書籍版は随分前に出ていますが)と飛びつくと火傷をします。 完結しない物語に思いを焦がすという火傷を。 私もよくよく反省しない男なのですが、完結しない物語で火傷をしたのは今回が初めてではないのです。尾崎紅葉の「金

ケイデンス上げて行こうぜ!(読書記録12)

■前置き怒涛のように短編小説をアップしていたので、読書の時間があまりとれませんでした。 …

水瀬 文祐
3か月前
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夫あるいは妻という異類(読書記録11)

■前置き配偶者というのは、一番身近なようでいて、一番遠くにいて、一番理解しているようで…

水瀬 文祐
4か月前
105

私の思考が還る場所(読書記録10)

■はじめに今回は吉田篤弘著、「京都で考えた」の読書記録です。 こちらは小説ではなくてエッ…

水瀬 文祐
4か月前
93

推しが燃えた。私も燃えたい(読書記録9)

■前置きタイトルはけっしてネット上で炎上したいという意味ではなく。それくらいの影響力を…

水瀬 文祐
4か月前
101

勤労感謝の日に、大きなサンマが沖で待つ(読書記録8)

■タイトルは収録作の特徴を「沖で待つ」(著:絲山秋子)は短編集になっておりまして、「勤…

水瀬 文祐
4か月前
89

成瀬という衝撃(読書記録7)

■読むに至ったキッカケタイトルと表紙で、まず手を出さないな、という作品ですかね。タイト…

水瀬 文祐
4か月前
89

日本人にバベルの塔は築けるか(読書記録6)

■AIの文章の是非是非、と書きましたけれども、是非を論ずるつもりは私にはなく。 きっと偉い文学者の方々が論じてくれるでしょうから、それをへー、とかほーんとか言いながら読みたいなとは思いますが。 参考文献みたいなものなのかな、と私は捉えましたけれども。本を読んでそれを参考にしたり、引用したりするのと同じように、AIという意思をもった本を参考・引用したものなのかなと。 なので、それをあたかも自分の考えだした文章かのように地の文などで使用するのはいかがなものか、という議論が出て