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愚読録~読書感想文~

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私が読んだ本の感想をまとめたマガジンです。 読書ペースで更新頻度は変わります。月5本くらい更新できればとは思います。 本選びに迷っている方、本を読んでどう感じているのか知りたい、… もっと読む
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記事一覧

青いリボンが結ぶ白昼夢(読書記録15)

■人形と私今回の読書記録は「人形たちの白昼夢」(著:千早茜)ということで、人形をテーマ…

水瀬 文祐
3週間前
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小説家はアンドロイドの夢を見るか?(読書記録14)

■牧場で見て来た羊は電気羊じゃないか今回の読書記録は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか…

水瀬 文祐
1か月前
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「飛ぶ男」がどこへ行くのか、誰も知らない。知ることができない(読書記録13)

■未完の絶筆初めに触れなければならないのは、見出しの通りだということです。 完結していな…

水瀬 文祐
2か月前
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ケイデンス上げて行こうぜ!(読書記録12)

■前置き怒涛のように短編小説をアップしていたので、読書の時間があまりとれませんでした。 …

水瀬 文祐
2か月前
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夫あるいは妻という異類(読書記録11)

■前置き配偶者というのは、一番身近なようでいて、一番遠くにいて、一番理解しているようで…

水瀬 文祐
2か月前
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私の思考が還る場所(読書記録10)

■はじめに今回は吉田篤弘著、「京都で考えた」の読書記録です。 こちらは小説ではなくてエッ…

水瀬 文祐
2か月前
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推しが燃えた。私も燃えたい(読書記録9)

■前置きタイトルはけっしてネット上で炎上したいという意味ではなく。それくらいの影響力をもてる存在になりたいということで。 プロフィールにはエンタメ中心って書いてるくせに、読書記録は純文学ばっかりじゃないか、と思った方。 申し訳ありません。おっしゃるとおりで。しかも気づけば大半が女性作家という。純文学での近年の女性の活躍ぶりがうかがわれますね。 純文学を中心に読んでいるのは、私自身の頭をエンタメではなく、純文学にシフトしたいという思いがありまして。 というのも、今年は挑

勤労感謝の日に、大きなサンマが沖で待つ(読書記録8)

■タイトルは収録作の特徴を「沖で待つ」(著:絲山秋子)は短編集になっておりまして、「勤…

水瀬 文祐
3か月前
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成瀬という衝撃(読書記録7)

■読むに至ったキッカケタイトルと表紙で、まず手を出さないな、という作品ですかね。タイト…

水瀬 文祐
3か月前
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日本人にバベルの塔は築けるか(読書記録6)

■AIの文章の是非是非、と書きましたけれども、是非を論ずるつもりは私にはなく。 きっと偉い…

水瀬 文祐
3か月前
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私は孤独だ。そう嘆くことができる人は、孤独なんかじゃない(読書記録5)

■沖縄には何があるのかそう言われても困ってしまいますよね。観光名所を挙げればきりがない…

水瀬 文祐
3か月前
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ワレワレハ、ポハピピンポボピア星人デアル(読書記録4)

※印象に残った言葉の記載がもれておりましたので、1月19日に追記しました。 ■はじめに久し…

水瀬 文祐
3か月前
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1月の晴天と「春の庭」、ときどきコッペパン(読書記録3)

■青い空に白い龍お昼にコッペパンを買って、街中をふらふら歩いていたときのことです。 いい…

水瀬 文祐
3か月前
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世界とは城であり、城とは世界である(読書記録2)

■はじめにタイトルは私が勝手にそれっぽく書いたので、本文中に似た表現があるわけではありませんので、あしからず。 実は新年二作目に読むのは小林泰三さんではなく、寺地はるなさんの作品を読もうと思っていたのですが、今の自分の心理状態だと、寺地さんのような穏やかで優しい物語は心が受け付けないようで、50ページくらい読んで断念してしまいました。 今はザ・冒険活劇、といった作風か、頭の中をぐちゃぐちゃにかき回してくれるような混沌さに満ちた作品が読みたい気分です。なのでミステリーにも