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私のブックマーカー#07『屋根裏の美少年/西尾維新』編~芸術は爆発だ!常識を塗り替えろ!!~

お引越し準備中です

大学の講義がすべて終わりました。ユノです。
残すは卒業式を待つだけとなったのですが、私の大学は卒業式参加必須ではないので、早めに実家に戻り新社会人としての生活の準備をしたいと思います。
そのために今は引っ越し準備。今いる場所に引っ越すときは初めての引っ越し・一人暮らしということもあったので母と一緒に準備したのですが、今回は一人で引っ越し準備をする必要があります。
いやあ、何から手を付けたら良いのやらw
とりあえず夏服や、もう使わない大学のプリントや参考書をしまったりはしているのですが、料理器具とか、掃除用品とか、家具とかが全然荷造りできなくて。
もうあと2週間ほどで引っ越すので大急ぎで準備しないとなんですが・・・w
頑張りますw


西尾維新作 『屋根裏の美少年』を読んで

 私は読書雑食派なので、マンガ・小説だけでなく、ライトノベルや携帯文庫、児童書なんかも抵抗なく読めます(要は文字があって、本の形してりゃ何でもいい)
 私はそれこそ、中学生の時から西尾維新さんが大好きで「十二大戦」や「掟上今日子の備忘録」とかも読んでいました(当時は今以上に本を読むスピードが遅かったので、多くは読めていませんが)
 この美少年探偵団シリーズが開始されたとき、イラスト担当の「キナコ」さんのイラストが好きだった私は高校の修学旅行に表紙で購入しました。
 今回の『屋根裏の美少年』は美少年探偵団シリーズ第3作目。実際には、美少年探偵団シリーズはもう終了しているし、なんならアニメもすでに放映されていたのにまだ3作目ですw
 読みたい本がいっぱいあるというのと、親戚から頂いた本が全くといっていいほど読み切れなくて、購入しなくても本が読めるということもあって、購入すらしていませんでしたw


『屋根裏の美少年』のあらすじ

 私立指輪学園の中等部に設立された「美少年探偵団」の新メンバーとなった主人公の瞳島眉美。そんな彼女の元にリーダー双頭院学から召集令がかかる。美少年探偵団の新たな活動として天井絵の製作が開始された。
 美少年探偵団の美術担当の指輪創作がもくもくと天井絵を製作していると、天井の隠し扉が発見された。天井裏には、様々な名画の『人間だけが存在しない』模写が33枚も存在した。風景画、裸婦画、抽象画、水墨画描かれた名画は多種多様だが、その名画の中には最も有名であろう「モナリザ」や、「ムンクの叫び」は存在しなかった。
 奇妙な名画の模写をきっかけに様々な謎が生じる。

いったい誰が描いたのか。
なぜ、人間を描かないのか。
これら33枚の絵の共通点はなにか。

 謎を追っている中で、7年前にあった全校生徒を誘拐したという不可能事件に関係していたことが判明する。
 最後に美少年探偵団の前に待っていたものとは一体・・・
というのがこの作品のあらすじです。

『屋根裏の美少年』 人物紹介

ここで初コーナー、人物紹介コーナーです。
ライトノベルあるあるなんですが、この作品のほとんどの登場人物はなんらかの秀でた能力を持っています。こちらは第3作目なので、1作目・2作目を読んでいれば何も問題なく読めるのですが、3作目なのでちょっとでもこの記事を読んでくれた皆さんがこの本の面白さを理解してくれるように説明したいと思います。

主人公:瞳島眉美 二つ名『美観のマユミ』
 中等部2年。女性。ありえないくらい遠くの物まで見えたり、透視ができるほどの視力の持ち主。1作目では、美少年探偵団への依頼人であったが、双頭院学の、美少年探偵団の美学に興味をもち自分も美少年探偵団の一員に。

美少年探偵団リーダー:双頭院学 二つ名『美学のマナブ』
 初等部5年。唯一の小学生であり、美少年探偵団のリーダー。
初等部ゆえに馬鹿かつ純粋である。が、誰よりも仲間を信じていることや彼の中にある美学が異才な中学生たちのリーダーとして活きている。

美少年探偵団副リーダー:咲口長広 二つ名『美声のナガヒロ』
 中等部3年。生徒会会長。美少年探偵団の最年長。リーダーの右腕的存在で、裏で活動を支えている縁の下の力持ちのような存在。その声の美声から、生徒会の演説でほとんどの票をもらい、声色を自由自在に変化させるという特殊能力を持っている。
 しかし、どうやら彼には小学生の彼女がいるらしくメンバーからロリコンと茶化されている。

美少年探偵団メンバー:袋井満 二つ名『美食のミチル』
 中等部2年。不良少年。探偵団外ではナガヒロと対立関係にある。
 ぶっきらぼうな口調だが、仲間にはとても優しい。あと風刺の言い回しの癖が強い。
 料理やお菓子作りが大得意で、舌の慣れないマユミは彼の料理や飲み物を口にすると飲み込めず、吐き出してしまう。おいしすぎて。

美少年探偵団メンバー:足利飆太(ひょうた) 二つ名『美脚のヒョータ』
 中等部1年。唯一制服のズボンをショートパンツに改造し、そのあまりの美脚さから、学校中の女の子が生足を出さなくなってしまった元凶。
 今までの人生で3回も誘拐されたことがあるという。スカートの中を悪びれもせず覗いたり、家で裸婦画について調べていたりなどこの中で一番男子中学生らしさがある。
 足がめちゃくちゃ速く、自転車なら普通の車に追いつけるほどの速度が出せる。

美少年探偵団メンバー:指輪創作 二つ名『美術のソーサク』
 中等部1年。彼らが在籍する私立指輪学園の跡取り。無口で1作品に1~2言ほどしか喋らない。
 美少年探偵団は学校側から認められていないグループだが、黙認されているのは団員に生徒会長がいることも勿論であるが、次期指輪学園及び指輪財団の党首の存在があることも大きく関係している。
 美術室の改造も、ほとんどが彼の作品でできている。変装から絵画、彫刻など美術に関することなら何でもプロレベル。

『屋根裏の美少年』の感想

 私が西尾維新さんが好きな理由として、普段ではあまり使われない言葉を多く知ることが出来るのが理由の一つなんですが、今回もたくさんの初めて見る熟語に触れられたのがとても面白かったです。
 第三作目は実は主人公のマユミは美少年探偵団のメンバーから認められていない、チームの一員であるがやはり一線ひかれているような気がするといった疎外感を前回から感じていました。しかし今回読んでいくうちに私が私のままでいいといったありのままでいても良いことを理解していきます。そして、団員の扱い方もわかっていき、たまに馬鹿にしてみたり、逃げ切れないと分かっているのに美少年探偵団の追手(ヒョータとミチル)からの逃走を何度も試みたり、少しずつ自分をさらけ出していくマユミがみられてなんだかほっこりしますw
 私の一番の推しはミチル君なのですが、彼とマユミの掛け合いが一番心を開いている存在のようでとても見ていて面白いです。
 中学生という心が不安定になりがちな少年たち、これからどうなっていくのだろうとモヤモヤしているといったちょっとシリアスな感じもちょこちょこ雰囲気を感じますが、基本的にはおバカリーダーと愉快な仲間たちの面白ストーリーっていう雰囲気を終始感じると思います。


こんな人に『屋根裏の美少年』をオススメしたい!

・ライトノベルが好き方
・殺人のないミステリーが読みたい方
・西尾維新さんの作品に触れてみたい方

 この作品の一番の特徴は、『ミステリーだが殺人事件は一切ない』ということです(今のところは)
 ミステリーと言えば殺人事件が鉄板だと思いますが、過激な表現であったり、やはり殺人のためマイナスな表現が出てきてしまうものです。
 しかし、美少年探偵団が取り上げる謎は「美しくなければならない」というのが一番のポイントです。
 今作では、いくつか謎が出てきますがすべて絵画に関係すること。
 第一作品目は星に関係すること。
 第二作品目はペテン師やマジック、カジノに関係すること。
と殺人描写は一切ありません。
 なのでもし、ミステリーは読みたいんだけど殺人などの暴力的描写が苦手!!という方にはぜひ美少年探偵団シリーズをオススメさせてください。

 西尾維新さんの作品の特徴として割と話が長いものが多いイメージが私の中にあります。(物語シリーズや掟上今日子シリーズなど)
 しかしこちらは文庫本で一冊200ページほど。他の西尾維新作品に比べて短いです。なのでもし、西尾維新さんの作品で内容が短いものが良い方はこちらをオススメいたします。

 いかがでしたでしょうか。前述したように美少年探偵団シリーズはすでにアニメ化されているため、もし本じゃなく映像で見たいという方はアニメを見てみてください!

最後まで閲覧ありがとうございました!それでは次の投稿でお会いしましょう!


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