見出し画像

3.給食の中華おこわ

給食で1番好きだったメニューは?
という質問に、私はいつも「中華おこわ」と答える。
めったに出ない煮込みハンバーグや、教室が沸き立ったきなこ揚げパンも大好きだけれど、
私のお気に入りは具沢山のおこわであった。

我が家で食べる炊き込みご飯とは違う、なんだか異国の味がする、なんて子どもながらに思った。
何が入っていたか全然覚えてないのだが、おそらく野菜やお肉が入っており、ほんのり甘くて、
とにかくもちもちしていて面白い食感だった。
少し冷めてしまっても、そのもちもちは健在で、いつもは小食で麦ごはんを減らしていた私は、中華おこわの日だけ山盛りにつけてもらい、もぐもぐと夢中で頬張った。
そんなおこわについて、そういえば美味しいこと以外
何の知識もないので、検索してみた。

「おこわ」…もち米やうるち米を炊いたり蒸したりする米飯のこと。
語源は「強飯(こわめし・こわいい)」で、江戸時代に庶民が食べていたお粥に比べて、もち米が硬かったことから。「おこわ」は宮中に仕える女官が使っていた女房詞で、丁寧に「御強(おこわ)」と呼んだことが由来だそう。

ふむふむ。もちもちふわふわ、甘いおこわのイメージが、漢字にするとなんだか強そう。
ひらがなと漢字で、こんなに印象は変わるものだ。
こんな風に、好きな食べ物の歴史や由来を調べてみるのは面白い。

でもやっぱり、私の大好きな給食は、ひらがな3文字の
もちふわ「おこわ」としておこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?