セクシュアルマイノリティ用語が多すぎる!という独り言。
ちょっと長めの独り言を聞いてください。
最近、TwitterやnoteなどのSNSをやり始めて、困っていることがある。
それは、自分自身の性を伝えることが難しいということ。そしてその背景には、セクシュアルマイノリティの用語が多すぎるということがある。
以前、セクシュアルマイノリティがよく分からない友人に、性自認と性的指向を伝える記事を書いた。
ここでも少し触れているのだが、セクシュアルマイノリティ界隈には専門用語が多すぎると感じている。正直、私ですらよく分かっていないレベルだ。
LGBTやセクシュアルマイノリティを受け入れる社会のために、まずはセクシュアルマイノリティを知ってもらうことが第一。だから、用語を積極的に使って関心を広めるという方法は間違っていないと思う。
しかし、正直なところ、関心を持つ前に「ややこし!」と思って敬遠してしまうのではないか?と思っている。
ぶっちゃけ、私ですら専門用語を連発されると「うぉ……」と思ってしまう。
事実、私自身は、セクシュアルマイノリティを名乗ることをあまりしたくない。
そもそも、私からすると、恋愛感情や性的感情を持つ相手が、男か女かなんてどうやって判断するのか疑問である。
パンセクシュアルと言って、性別関係なく男も女もその他も好きというカテゴリーもある。
でも、私は好きになった相手の、見た目の性別を踏まえて恋愛感情や性的感情を持つことだってあるし、性別を含めた人のあらゆる要素を見て好きになっていると思う。それが体の性別であってもだ。
まず、相手の性別が男か女かその他かなんて、自己申告が無ければ分からない。そもそも相手が自分自身の性別を自認しているかも分からないし、人は変わり続ける生き物だから、特定困難ですらある。
全性愛か両性愛かなんて、その時々で違う気もする。
自分勝手かもしれないが、「好き」という感情なんて、説明もつかないそれこそ自分勝手な感情だと思う。
もう、「○○さんという方、○○さんという方、○○さんという方とお付き合いをしたことがあります」と自己紹介したいくらいである。その方が自分の性の説明になると思う。プライバシーのプの字もないことだが。
そんなブレブレの私が「不定性バイセクシュアル」を名乗ることがあるのは、これらの用語を使いたくないと思っている上で、一言で表すことができるから、変な話だが肩書としてまとまっているから使用しているだけである。
めちゃめちゃいろんな事業に手を出していて、分野もしぼれず、内容も変わっていく仕事だけど、説明するの大変だから「会社員」みたいな。
できることなら、逐一、「私はこういう考え方をしていて~……結果的にあえてカテゴライズするなら、不定性バイセクシュアルなのでそう名乗っています」と注意書きしたいくらいである。
セクシュアルマイノリティという言葉だって、男女という基準で統計したときに「マイノリティ」だろうけど、私は常にマイノリティを感じているわけではないのに自らマイノリティと名乗るのは……と思ってしまう。
ましてや、セクシュアルマイノリティの当事者という言葉だって、いやいや性自認と性的指向は人間はみなそれぞれ違いますので、人間みな当事者なんで!と思ってしまう。
ただの屁理屈、言葉のあやかもしれないが、やはり個人的には必要最低限の表現方法としてでしか用語を使いたいと思えない。
用語を生み出して、カテゴリーにくくるという行為を増やし区別化の徹底をしているけれど、一人一人に向き合うのなら、そんな言葉はいらないよと思う。
文面上のやり取り、プロフィール欄で、自分自身を伝えるのがこんなに困難なことだったなんて……と最近一番困ってしまったことでした。
セクシュアルマイノリティの用語についてケチをつけたが、もちろんこれも、あくまで”一人のブー吉という人間”の意見である。
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