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民主主義とデジタルテクノロジー
私たちは生きている間ずっとなんらかの意思決定をしている。では、その“意志”は自分のものなのだろうか。
意思決定論の名著であるダニエル・カーネマンの『ファストアンドスロー』では、人間が意思決定するメカニズムとして二重過程理論を用いてシステム1とシステム2を提唱しており、素早く感情的な前者と遅く論理的な後者とに分けている。
民主主義はシステム2によって生み出された産物であり、デジタルテクノロジー
ロシアによる欧州諸国へのガス供給の停止 ―エコノミック・ステイトクラフト論から
本日の日経新聞の記事で
このように、ロシアはポーランドとブルガリアに対して天然ガスの供給を停止した。その理由としては、「通貨ルーブルでの代金支払いに応じなかった」こととしているが、実際はウクライナに支援している国家に対してのエコノミック・ステイトクラフトである。
エコノミック・ステイトクラフトとは、国家の影響力行使の手段として経済を使うというものであり、1980年代にデイヴィット・ボールドウィン