見出し画像

白い巨塔が真っ黒だった件

医療系専門サイトに
登録している。

そのサイトからは、
ほぼ毎日メルマガが届く。

その中の記事で
この本の紹介が!

メルマガでも気になり
読んでいた記事が
本になりました。

速攻、アマゾンでポチっと(笑)

此方の本です。

著者:大塚篤司
発行所:株式会社 幻冬舎

■    目次

暗闇の中で
サイエンスの落とし穴
燃えさかる悪意
黒すぎる巨塔
怪文書のトリック
C大学、お前もか・・・・・・!?

■    現役大学病院教授が書いた。

医療系専門サイトで
大塚先生がインタビューに答えているときから
記事をトコロドコロ、拝見していました。


医療系人材紹介エージェントとして、
医師の転職に携わっていると、
医局を退局する決意をし、
民間病院に転職しようとする医師に対して、
某医局がとった対応等を見てきています。

ですので、
医局は伏魔殿であり、
魑魅魍魎がいる処と
認識はしていました。

医局に属している医師が転職する際、
私どもエージェントが気にかけるのは、
無事、医局をお辞めになることが出来るか?です。

大塚先生の場合は、
教授選でのお話で、
ある意味正直者が馬鹿をみる的な
お話でもあります。

そして思ったのは
悪意を操る人って
どこの世界でもいるんだなと思い、
とても興味深く、
読み進めることが出来ました。

■    事実は小説より奇なり。

読み終えた後の感想は、
“事実は小説より奇なり”

本の帯に
“ほぼほぼ実話!?”の教授選奮闘物語
と記載があります。

ほぼほぼ実話には
近いと思いますが、
きっともっと
悪意を浴びてらっしゃるんだろうなと
勝手に想像してしまいました。

教授選は政治。

そのことが、
この本を読むと
理解できます。

そして、いつも思いますが、
医師の世界は狭く、
大変な世界なんだなと。

―自分で医局を運営するようになったら、
 医局に存在する理不尽なことは全部なくそう。―

大塚先生も書いてらっしゃる様に、
こんな日を待ち望んでいる人が
多いと思います。

■    お目にかかる医師の皆さん。

この本を読んだ後、
仕事でお目にかかる
医師の皆さんのお顔が
浮かんできました。

私がお目にかかる医師の皆さんも、
医局に所属していた時期がおありです。

面白おかしくネタにして
話して下さる先生もいらっしゃれば、
精神的にダメージを受け、
医局を退局した先生もいらっしゃいます。

他人の目が
なかなか入り難い世界でもあることから、
上位下達のハラスメントが
可能な環境が出来ている。

心身を壊す様なハラスメントは、
もってのほかです。

医局に人が残らないと、
困るのは、
医局に所属している皆さんなのに。。。。。

この本を読んで
自分たちが想像している以上に
医局は黒い処なのかな??と思いつつ、
とある女性医師が所属している大学医局は、
ライフイベントがあっても
働ける環境があると仰っていました。

教授になる方の考え方次第で、
理不尽なことが続く医局になるのか、
理不尽なことがなくなり、
働きやすい医局になるのか
どちらかになっていくんだろうなと
思いました。

医療系人材紹介エージェントとして思うのは
“自分がどうしたいのか?”
“どんな環境で働きたいのか?”
“どんなライフスタイルを望んでいるのか?”
その辺りを、突き詰めて頂くと、
自分が望む環境で働くことが可能となります。

色々な医師の転職の
お手伝いをしてきましたが、
“自分がどうしたいのか?”を
しっかりお持ちの方は、
望む環境を手に入れておられます。

教授選の話の本ですが、
医療業界の片隅にいる者として、
1人の医師のキャリアを知る本となりました。

正直者が馬鹿をみる世の中ではダメ。

これからは、
どの業界でもそうですが、
誰もが認める全うな人と
その周辺が協調して安心して働いていける、
生きていける世の中になっていけば良い!
と思っています。

そのお手伝い、
これからもして参ります。
以上

この記事が参加している募集

読書感想文

医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。