見出し画像

エンド・オブ・ライフ

やっと読みたいと
思っていた本が
文庫本になりました。

此方の本、
余命宣告をされた
看取りのプロが
癌になってからのことが
ノンフィクションで
書かれている本。

読みたいと思いつつ、
今の心境で読めるのか、
その辺りが心配だったので、
書店でチラ見をしてから購入しました。


著者:佐々涼子
発行所:株式会社集英社

■    目次

プロローグ
 2013年 今から6年前のこと
 2018年 現在
 2013年 その2
 2018年
 2013年 その3
 2013年 その4
 2013年 その5
 2019年 
 2013年 その6
 2019年 
 2013年 その7
 2014年
 2019年
 あとがき

■    「命の閉じ方」のレッスン

そろそろ
“死が身近になる年齢”
になったかな
と思うときがあります。

今年2月に、
親戚が61歳で
膵臓癌で亡くなりました。

調子を崩して
病院に罹ったときは
すい臓がんのステージⅣ。

余命宣告を受けた段階で
在宅治療を選択。

家族に見守られながら、
眠る様に旅立ったとのこと。

“死は誰にでも公平におとずれる”

死を題材にした小説を読むと
この事実を突きつけられ、
理解をしようと試みますが、
理解できず。

実際“その時”が来たら、
自分はどうするのだろう?

そんなことを考えながら、
帯に記載されてある
「命の閉じ方」のレッスン
を知りたくて、購入。

知りたいのは、
医療従事者の場合
どんな「命の閉じ方」をするのか?

そこでした。

■    在宅での看取り

この本は、
過去と現在を
いったり来たりしながら
在宅での看取りが書かれています。

在宅診療の現場がこんな感じなんだなと、
本を読んでイメージしていくのですが、
読み進めていくと
目には自然と涙が溜まってしまう。

そんな本でした。

そして、いつの間にか
自分より先に逝くであろう、
母親の姿を重ねながら読んでいました。

果たして、
私はどこで母親を看取るのか。

家で看取ると決断できるのか。

そもそも
母はどうして欲しいのか。

死が近づいてくる年齢になったと
言っている割には、
まだ、近づいて来てほしくないと
思っている自分がいることを
知れました。

■    こんな方にお薦め

“死”を意識する瞬間があっても、
まだ自分の順番は来ない、
親の順番もまだ来ないだろうと、
何の準備もしていない方は
手に取って読んでみたらと
お薦めします。

自分が何の準備もしていないこと、
だからこそ、
まず母親の意向を
聞いておこうと思いました。

延命治療はしないで、
癌とか重要な病気で
余命がわかっても告知しないで、
上記は母親から聞いていて、
家族とも共有しています。

ただ、何処で逝きたいのか。

そこは聞いていなかったなと。

本で書かれている“渡辺西加茂診療所”が
自分の地域にあれば、
家で看取るという決断が出来るかも?
と思いましたし、
是非お願いしたいと思います。

ただ、
医療系人材紹介エージェントとして、
在宅診療所の話も漏れ聞こえてくるので、
家で看取られることが、
本当に素晴らしいことなのか、
わかりません。

わかりませんが、
在宅診療に携わっている医療従事者が
この本にでてくるような人たちであれば、
安心して死ねるのではないかと思いました。

以上


この記事が参加している募集

医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。