看護師Mさんのキャリア

医療系人材紹介エージェントとして
働きだした頃からお付き合いさせて頂いている
看護師Mさんがいらっしゃいます。

あっという間に15年経過し、
Ｍさんは定年退職されました。

コロナ禍でここ数年は
お目にかかれなかったのですが、
先般やっとお目にかかることが出来ました。

看護師Ｍさんのキャリアを
ご紹介させて頂きます。

■　看護師になったきっかけ

Ｍさんのお父上のお姉様が、
看護師だったそうです。

Ｍさんが高校生のとき、
「進路が決まっていないなら、
　看護学校受けてみない？」
と言われたのが最初のきっかけ。

その後、Ｍさんご自身で
色々と調べているうちに
“自分に向いているかも？？”と思い、
看護学校を受験、合格し、
看護師になられました。

■　看護師に向いているかも？？と思ったのは

Ｍさんですが、
色々と調べていくうちに、
“人と接するのが嫌いではない”
ということに気付いたそうです。

そして、看護師になったら、
社会の役にたてると思ったのも、
看護師になる道を後押ししたそうです。

もう一つ、看護師になることを
後押しした理由としては、
“自分は専業主婦におさまるタイプではないので、
結婚しても働ける仕事が良いと思ったとき、
看護師は一生続けられる仕事“
と認識したそうです。

そして、そこから定年まで
看護師の道を歩んでこられました。

■    看護師Mさんの歩んできた道

定年になるまで、
色々な経験をされてきています。

Ｍさんのキャリアをご紹介します。

看護師Mさんのキャリア

ザーッと拝見しても、
Mさんの経歴は凄いです。

結婚・出産・子育てで
家庭と仕事の両立を目指して転職され、
お子様がある程度大きくなられてからは、
役職に就かれています。

また、Ｍさんならではの
キャリアだと思うのは、
クリニックからいきなり
老健施設の看護師長になられています。

此方はお知り合いからのお誘いがあり、
いきなり抜擢。

抜擢されたは良いが、
Ｍさんを指導してくれる人がおらず、
自ら、系列病院の病棟にいき、
看護師長や看護部長にお話を伺い、
学ばれたと伺っています。

この辺りが、
ＭさんのＭさんらしい処でもあります。

自ら動いて、
自分の中にある疑問を解決してく。

Ｍさんの管理職のキャリアが
始まりました。

■　患者さんの命を守れない

管理職の道を歩みだしたＭさん。

Ｍさんの原動力は、
管理職になる前に
看護師として経験したこと。

Ｍさんが看護師になった時代は、
今みたいな教育体制（プリセプター制度）が
しっかりしていなかった頃。

患者さんの命を守るには、
自分で技術・知識を身に着けなければ！！！
と思ったのがきっかけだそうです。

それから悩んでいる暇はなく、
今に至ったと仰っております。

■　看護部長として職員に求めたもの

入職してくる看護師には、
この病院で何がしたいのか？を
必ず伺ったそうです。

本人が目的を持って、
入職を希望しているのか？を
確認していたと、Ｍさん仰っていました。

エージェントの私が云うのも
よろしくないと思いますが、
看護師さんの中には、
紹介会社が薦めた医療機関に
そのまま面接に行く人もいます。

看護部長クラスになると、
紹介会社事情にも長けてらっしゃるので、
その辺りは伺っていたそうです。

また、一緒に働く看護師には、
施設ごとに、求めるものが違ったとも
仰っておりました。

老健や有料ホームで働く看護師には、
接遇と、患者さんやそのご家族と向き合える姿勢。

急性期で働く看護師には、
先読みが出来る、時間配分が出来、なおかつ
少ない時間内で患者さんに満足して貰えるケアが出来る人。

一概には言えないけれども、
と仰っておりましたが、
色々お聞かせ頂きました。

■　Ｍさんのこれから

定年対象をされた後も
パート看護師として
近くの病院で勤務されています。

パートで働いていても、
現場を俯瞰してみる目があるので、
現在の勤務先の管理職の方に
アドバイスを求められるそうです。

どこにいっても頼られるのが
Ｍさんの人柄なんだと思います。

実際、頼られすぎて、
「管理職として働いて欲しい」
というお願いをされているそうですが、
Ｍさんお断りしているとのこと。

Ｍさんの様な経験豊かな方には
是非、後輩の育成を担って欲しいなと
勝手に私は思っております。

■　何をしたいのか

Ｍさんの職歴をご紹介しています。

転職回数は、
多いか少ないかでいうと、
多いと思います。

実際、そういう見方をされ、
書類選考で通過しなかった
医療機関もあります。

ただ、Ｍさんの場合、
ご自身の中で
看護師としての筋を
通しています。

何をしたいのか？を明確にし、
転職しているので、
職歴が繋がっていっています。

Ｍさんの凄い処は、
大学出身の看護師が増えてきたこともあり、
ご自身は看護師の専門性には長けているが、
一般教養とかは長けていないかも？とお考えになり、
総合マネジメント部に通信教育で通われて、
無事単位を取得されています。

ご自身がやろうと思ったことを
やり通す力があるＭさん、
とてもパワフルだからこそ、
看護部長という大変な仕事を
全うなさったんだなと思っています。

何をしたいのか。

これは、看護師さんだけではなく、
働く人にとって、
自分の方向性を決めるとき、
大切な言葉かもしれません。

何をしたいのか。

DEPOCで、
医療業界で働いている方々が
心地よく働けるサポートが
出来ればと思っています。

以上