伊吹綾香/ジャスミン茶

これまで、書くこと、聞くこと、売ること、まとめること、分析することなどを仕事にしてきま…

伊吹綾香/ジャスミン茶

これまで、書くこと、聞くこと、売ること、まとめること、分析することなどを仕事にしてきました。 ここでは、思うことをつらつらと書いてみます。また書くことが仕事にできることを願って。 趣味は声楽・オペラ。オペラソリストを含め年5,6回舞台に立っています。

最近の記事

3年前も夏でしたよ(夏のドライアイ)

眼鏡で化粧するって、こんなに大変だったっけこの1週間、眼鏡で過ごしている。なぜなら、先週の金曜の朝、寝起きに右目からしばらく涙が止まらなくて、痛みもあったからだ。 その日は在宅勤務だったので、昼休みを利用して自宅近くの眼科に行った。症状と、普段は1dayタイプの使い捨てコンタクトレンズを使っていることを伝えると、「右目の、目を開けても瞼がかぶさっているような上の方に、傷ができて炎症があります。前にいらしたときも、場所は違いますが同じような状態でしたね。3年前で、その時も夏で

    • 脅かすと驚かす

      遠い親戚のおばちゃん 土日に活動している趣味の音楽活動には、お子さん連れで来ている方もいる。時には、稽古場の一角に託児所ばりのスペースができていて、乳幼児が集っていてにぎやかだ。そのうちの一人、3歳のNちゃんは、私ともよく遊んでくれる大切な友だちだ。(キャラクターのミニオンが好き、という共通点もある)  子のいない私にとっては、ほかのご家庭のお子さんの成長を見守ることが自分のささやかな楽しみであり、そのお子さんを通じて、子育ての一端をほんの一瞬、疑似体験したり、垣間見たりす

      • 週末日記をつけ始めた

        週末と紅茶と日記帳 私がよく行く「武蔵小金井」はJR中央線で新宿から快速で20分ちょっと、「国分寺」の一つ東側の駅だ。降りて徒歩3分ほどのところに、日進堂文具店というこぢんまりとした店がある。「町文具」とでも表するのがふさわしい老舗の趣だが、ディスプレイが凝っていて、思わず見入ってしまう。その日も、飾られていた文庫サイズの日記帳に目が留まった。  日記をつけていたのは、中学生のころ、ねだって3年日記を買ってもらったのが最後だ。それも、思いついたときに書いてみるだけで、空欄だ

        • 一つ知り、一つ出会い

          ファンという生態 一つ前の投稿(最下部にリンク)の冒頭で、「小山田圭吾氏の音楽に、私自身、今現在も取り立てて関心はない」と書いたが、その後、感想を書いた本に関するシンポジウムをオンラインで聴き、シンポにまつわるTwitterのTLを眺めるうちに、また改めてこの本を振り返るうちに、気持ちが変わってきた。 「彼」や「彼の音楽」そのものへの興味というより、「その魅力を語る方々」に興味を惹かれたというのが正しいかもしれない。 一般的に何かのファンである、推しがいるという生態は、

        3年前も夏でしたよ(夏のドライアイ)

          凡庸さを引き受けることの難しさ(「小山田圭吾の『いじめ』はいかにつくられたか」を読んで)

          本書を手に取った理由 小山田圭吾氏の音楽に、私自身、今現在も取り立てて関心はない。高校の頃、同級生がコーネリアス(彼のソロプロジェクト)を熱狂的に追いかけていたことだけ、記憶にある ただ、彼が受けてきた音楽的評価、東京五輪にまつわる出来事、そして、エコーチェンバーが生む効果と、その膜を超える拡散(≒炎上)について、とても気になっていたので読んだ。 私なりの論旨まとめ 私なりに論旨をまとめると、以下のようになる。 ・初出のインタビュー(ROCKIN'ON JAPAN)

          凡庸さを引き受けることの難しさ(「小山田圭吾の『いじめ』はいかにつくられたか」を読んで)

          【休日読書】SDGsがひらくビジネス新時代

          竹下隆一郎氏の著書、「SDGsがひらくビジネス新時代」を読んだ。 私なりにちょっと書評風の感想文を書いてみたいと思う。 ●SDGsとビジネスとSNS 乱暴に言えば、この本のキーワードはこの三つかなと。このうち、書名には出てこない「SNS」と、そこに表れた個人の思いの発露、行動について丹念に追っているのが印象的。私の中では、いわば「SNS行動学とビジネス」について書かれていると感じた第一章から第四章が、この本の核なのだろうと感じた。 その中で繰り返し述べられているのが「S

          【休日読書】SDGsがひらくビジネス新時代

          【映画エッセイ】由宇子の天秤

          公開2日目の昼、春本雄二郎監督の「由宇子の天秤」を見た。 この映画を私なりに振り返ってみると、キーワードは、SIDE(側)、REFLECT(反射する)、BALANCED(バランスの取れた)だ。このキーワードごとに、勝手に思うところを書いてみたい。 核心には触れないつもりだが、細かなネタバレを含むのをご容赦いただきたい。また、映画のあらすじを、筋を追っては書かないので、気になる方は公式サイトを参照されたい。また劇中のセリフは、一度聞いただけなので言い回しが違うことがあるかも

          【映画エッセイ】由宇子の天秤