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3年前も夏でしたよ(夏のドライアイ)

眼鏡で化粧するって、こんなに大変だったっけ

この1週間、眼鏡で過ごしている。なぜなら、先週の金曜の朝、寝起きに右目からしばらく涙が止まらなくて、痛みもあったからだ。

その日は在宅勤務だったので、昼休みを利用して自宅近くの眼科に行った。症状と、普段は1dayタイプの使い捨てコンタクトレンズを使っていることを伝えると、「右目の、目を開けても瞼がかぶさっているような上の方に、傷ができて炎症があります。前にいらしたときも、場所は違いますが同じような状態でしたね。3年前で、その時も夏でしたよ」と医師に言われた。

そう、前にも同じ痛みがあったなあと思ったのだけれど、同じように夏とは思っていなかった。「とりあえず1週間は眼鏡で過ごしてください」と言われた。二日後に出演するオペラのハイライト公演があり、その時間はコンタクトレンズを入れたかったので、「日曜に90分だけ、コンタクトをしたいのですが」というと、理由まで聞かずに「用事が終わったらすぐ眼鏡に戻してくださいね」と念を押された。ダメと言われなくてほっとした。

目薬を2種類もらい、前述の90分以外は眼鏡生活になった。元々中学1年ごろには眼鏡が必要になり、大人になるころには裸眼では生活できない視力になっていたし、在宅勤務時は極力コンタクトを入れない生活をしていたので、眼鏡生活は慣れているはずだった。

でも、実際には化粧一つとっても、基礎化粧品や下地、ファンデーションを塗るまでは裸眼でほぼ鏡が意味をなさず、その後眼鏡をして眉を書いて、ファンでの塗りムラをチェック、また外してチークを塗って、メイク定着用のミストをシュッとして眼鏡をかける、という手順になった。化粧の手順としてはかなりシンプルなはずの私でも、思ったより煩雑だ。

それ以外にも、眼鏡のまま上着を着て、眼鏡が引っかかったり、外出時には曇ったり、自動車の運転自体は大丈夫でも、車庫入れの遠近感が普段と違って苦戦したりと想像以上に不便が多かった。そう、在宅勤務の時は眼鏡だったといっても、化粧が必要なときはコンタクトを入れていたし、外出も電車のみ、近距離メインだったのだった。

夏にドライアイ?

眼科でひとつ、気になったことがあった。それは医師に「日ごろから目がよく乾くのでは」と言われたこと。私は冬でもコンタクトの乾燥を感じることはあまりなく、涙液型の目薬をするとかえってコンタクトが安定しなくなることのほうが多かったから、市販の目薬はほぼ使ったことがなかったのだ。それなのに、この暑い盛りにドライアイ?

私が眼鏡をしているのを見た友人が、調べて教えてくれたことで、謎が解けた。「ハンディ扇風機でドライアイになって眼科に駆け込む人、結構いるんですって」。私はその時、まさに首掛けタイプのファンで涼んでいた。ああ、これですか。

首掛けタイプのファンを今期に使い始めたのは、目を傷めた後だったが、考えたらそれまでも、「暑い暑い」としばらく扇風機の前で涼んでいたことがすでに何回もあった。お肌だって夏の空調で乾燥する、という知識はあったのに、目も同じ状態だと全く思い至らなかった。言われて調べると、「夏のドライアイ」についての記事はいくつも見つかった。肌がピリピリしたり、熱心にリップクリームを塗らなくなった唇が時折かさつくのも、同じ理由かもしれない。乾燥、怖い。

何の因果か ってね

おかげさまで再診時には炎症も収まり、傷もふさがっていたので、とりあえず週末からはコンタクトをしてもいいですよ、と言われた。様子を見ながらコンタクトに戻すが、目の上に異物がない解放感も改めて感じたので、もう少し眼鏡とコンタクト、うまく併用していきたいと思った。涙液系の目薬も買ったから、コンタクトの時は気を付けよう(小さな虫さされ薬と形状が似ているので気を付けなければ)。

そして、自分に起きていることと、その原因を結びつけるのって、意外と難しいなと思った。今回はほぼこれだ、という原因がわかってありがたかったが、たとえば最近またできてしまった円形脱毛の原因は何か、月のものがひどく遅れたのはなぜか、自分の体に起きていることの原因って、仮説は立てられても、確認することって難しい。

自分を守るために行動できるのは自分だけだけれど、自分の変化に客観的に気づいてくれるのは、今回私に「おそらくこれが原因だ」というのを教えてくれた友のように、実は家族や友人、数年単位でお世話になっている鍼灸師さんやパーソナルトレーナーさんだったりする。この3連休、久しぶりの友人たちに会えそうなので、もし気になる変化があったら見逃さず、うまく伝えよう。そう決めた。

(写真は、好きなカレー屋さんの一つ。「プーさん」のカレー。これを食べているときは、すぐに発汗して「ああ、身体にスパイスが効いているな」と因果がすぐわかる)

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