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ウキウキゲーム日和 私のADVゲームの思い出 乙女ゲーム・美少女ゲーム・BLゲーム 

●はじめに



 今回、私がお話するのはADVゲーム(アドベンチャーゲーム)の中でも、立ち絵とメッセージウィンドウを用いてキャラクターとの会話を進めていき、その会話と物語の中で表示される選択肢を選んで物語が分岐していく選択肢型のADVゲームについてです。


 私は、物語を読むことが好きだ。そして、ADVゲームは、色々なもしもの物語(色々なルート、色々な結末)が読めて、更に絵や音楽、ゲームによっては声優さんの演技が楽しめちゃう、読書の延長線上。


私の初めてのADVゲームの入口は乙女ゲームだったけれど(プレイしてきたのは乙女ゲームが多い)、今では自分にとって何か面白そうな要素があればジャンルは関係ないなと思っている。

「ウキウキゲーム日和」では、私のADVゲームの思い出を感想を交えながら、色々お話したいなと思います。

 ADVゲームを知らない人は、「こんな世界があるのか…」などと、知っている人は「あっこれ知ってる!」とか「懐かしい〜!」などと楽しんでいただければ私がウキっと喜びます(*'ω'*)


それでは、どうぞよろしくね!!!


●ADVゲームを知ったきっかけ


 私がADVゲームを知ったきっかけは、『テニスの王子様』(許斐剛 集英社)の乙女ゲーム『テニスの王子様 学園祭の王子様』が発売されるらしいと小耳に挟んだことである。

当時、乙女ゲームすら知らなかった私にとって、様々なキャラクターと恋愛し、攻略できるゲームがあることは衝撃だった。

更に、当時読んでいたあの少年漫画『テニスの王子様』のキャラクターと恋愛ができるということだったので、私の興味をひきまくったのだ。

ただ、当時の私はまだ中学生で青かった。『学園祭の王子様』はプレイステーション2が主流の頃で、勿論PS2で発売。私はPS2は持っているものの、テレビはリビングにしかなく、家族の目の前でゲームをプレイするしか手段がない。つまり、家族の前で乙女ゲームをプレイする恥ずかしさの方が勝ったのだ。ということで、私は『学園祭の王子様』が気になるものの、泣く泣くスルーすることにしたのである。

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◇『テニスの王子様 学園祭の王子様』(PS2 コナミ 2005年)

概要

 学園祭の実行委員となった主人公が各々のテニス部のサポートをする中で、テニス部員と交流し、恋愛する。


DS『テニスの王子様 もっと学園祭の王子様 ~ More Sweet Edition ~』の紹介ページ

https://www.nintendo.co.jp/ds/software/btgj/index.html


●初めてプレイしたADVゲーム


 大学入学前、暇だった私は何か面白そうな漫画を探そうと思ってブログを検索していたところ、偶然ある乙女ゲームの感想を見つけた。

そのブログでは、『恋に落ちた海賊王 for GREE』(2010年から配信)の感想記事が沢山アップされていて、楽しそうに日々攻略している様子に何だかワクワクしたし、興味が湧いた。

「これは乙女ゲームをしてみる良い機会なのでは!?」と思い、現在の乙女ゲーム事情を調べてみたところ、最近はプレイステーション・ポータブルに乙女ゲームが進出してきていることが発覚し、「PSPなら持っているし、テレビでプレイする必要もない!」と乙女ゲームデビューすることを決めたのだった。

それからの行動は早かったように思う。「私の乙女ゲームデビューをどのゲームにするのかを決めよう!」と調べたり、考えた結果、『Starry☆Sky in Spring Portable』に決めた。理由は、王道の学園モノであったことかつ、もし乙女ゲームが私に合わなかったとしても他の乙女ゲームと比べてお手頃価格(半額くらいだったような気がする)の為ダメージが少ないであろうこと、攻略対象が3人の為乙女ゲーム初心者の私でもフルコンプできるであろうことだ。  

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◇『Starry☆Sky in Spring Portable』(PSP honeybee 2010年)


春の夜空を幼なじみと見上げる学園ADV

概要

 『Starry ☆Sky』はシリーズもので、星月学園という星に纏わる色々な学科がある学園(高校・寮生活)で唯一の女性である紅一点の主人公とキャラクターとの恋愛物語。キャラクターはそれぞれ12星座がモチーフ。Spring、Summer、Autumn、Winterの4部作で攻略対象は1作品に付き3人ずつ。後日談のファンディスクもそれぞれ出ている。Springは主人公と幼馴染との恋愛、Summerは弓道部の仲間との恋愛、Autumnは先生との恋愛、Winterは生徒会のメンバーとの恋愛に焦点が当てられている。


Vita版の公式サイト

(http://www.honeybee-cd.com/starrysky/vita/spring/index.html)


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 プレイを始めた当初はいわゆる逆ハーレム状態の主人公に「乙女ゲームってこういうものなのか?」(後に色々とゲームをプレイして、様々であると分かった)と慣れなかったりしたものの、最終的には楽しくなって、フルコンプした。

何故楽しくなったのかというと、大筋のストーリーの中にキャラクター各々の専用ルートが用意されていて、様々なもしもの物語を味うことができるという小説や漫画では味わいにくいADVゲームの独自の魅力に気付いたからだ。

これがきっかけで、他のADVゲームもプレイしてみようと思えたので、初めてプレイしたのが癖のあるものでなく、まさに王道の学園モノ『Starry☆Sky in Spring Portable』で良かったのだろうなと思っている。


●一癖ある乙女ゲームを求めて


 『Starry☆Sky』シリーズを終えた私は、次はファンタジー物ということで『猛獣使いと王子様 portable』(PSP オトメイト 2011年)、アニメ化がきっかけで音楽がテーマの学園アイドル物『うたの☆プリンスさまっ♪ Repeat』(PSP ブロッコリー 2011年)をプレイした。いわゆるどちらかといえば王道をプレイしていた私だったが、そんな日々の中、私は一癖ある乙女ゲームはないものかと探し始める。そう、私は王道も好きだが、一風変わった変化球のものはもっと好きなのだ。そして、私はある一本の乙女ゲームと出会った。それがこちら、『カエル畑DEつかまえて☆彡』である。

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◇『カエル畑DEつかまえて☆彡 ポータブル』(PSP TAKUYO 2010年) 現在、Switchでも発売中。

学園それなりに恋愛アドベンチャー

概要  

 簡単に言えば、住んでいる市の環境を個性的な面々と浄化するゲーム。色々な神様や妖怪が出てくるよ。

もう少し詳しく話すと…

 主人公は、部活の一環で「月宿の七不思議」を同じ部活仲間と探していたところ、通っている高校にある社を調べることになり、その場で偶々合流した他の同級生と社の扉を無理やりこじ開けることになる。しかし、無理やりこじ開けた結果煙が発生し、その場にいた仲間諸共カエルになってしまい…


公式サイト

(http://www.takuyo.co.jp/products/kaerubatake/)


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 文章で説明すると、あっさりした印象だが、実際にゲームをプレイしてみるともっとコミカルで面白い。ゲームのスタート画面で、何ともいえないカエルが徐々に降りてきて、画面を占めていき、そのシュールさに私はゲームが始まる前から思わず笑ってしまった。そして、いざゲームを始めた後の冒頭の言葉の「なんじゃこりゃー」に再び笑い、何が起こってくれるのか期待感が膨らんだのも懐かしい。

結局、大事にプレイしたくて3人攻略した後で止まっているが、『カエル畑DEつかまえて☆彡』は私にとって忘れられない面白くて、笑える大切なゲームとなった。

なので、そんな『カエル畑DEつかまえて☆彡』を内容のネタバレ無しで紹介したい。

◆☆◆☆◆☆◆

 「王道もいいけれど、ちょっと一癖あって、面白い乙女ゲームはないかしら?」

このように私が聞かれたら、個人的にこのゲームを薦めるだろう。

 まず、個人的にゲームを買うか買わないかのポイントの一つであるオープニングの曲が底抜けに明るくて、ぶっ飛んでいる。そして、何ともいえないカエル推しに上記に書いた概要である。私は『カエル畑DEつかまえて☆彡』が放つ陽気な雰囲気と独特の個性に惹かれ、購入を決めた。

 いざプレイしてみると、独特のノリが楽しくて、笑いながらプレイが進む。

主人公が武士のような言葉遣いで不思議な感じだが、何だか行動がカッコいいのも個人的にはグッドポイント。

また、キャラクターがそれぞれ濃ゆく、ボケとツッコミの掛け合いが面白い。また、物語に色々な神様や妖怪が登場するのも、不思議な話が好きな私としては楽しい。

でもそうかと思えば、ちゃんと学園モノで、青春していて、キュンとする場面もあり、更に環境問題という真面目なテーマ(ミニゲームが3つあって、その1つがごみの分別)もあってなかなか侮れないゲームなのだ。

 一癖あって、でもキュンとする『カエル畑DEつかまえて☆彡』が気になったあなたは、是非プレイしてみてはいかがだろうか?


●気になっていた会社の美少女ゲーム


 私の初めての美少女ゲームデビューは、『俺たちに翼はない』(Vita 5pb. 2014年)だった。

初めての美少女ゲームということで、どんな感じかドキドキしていたが、プレイしてみるとライトノベルのような読み心地で、普段の読書の延長線上という感じで楽しくプレイできた。

乙女ゲーム以外のADVゲームをプレイしたのはこの時が初めてだったが、「自分が面白く楽しくプレイできればジャンルは関係ない」とこのゲームをプレイしたことで確信できたので良かったと思う。

 ここから少し話が変わって、『カエル畑DEつかまえて☆彡』で、カエル畑を作った会社TAKUYO さんの他のゲームが気になった私は『死神と少女』(PSP 2011年 私が特に好きなゲームの1つ)や『月影の鎖』(PSP 2013年)をプレイした。そして、「前の作品についても知りたい」と調べてみたところ、私はTAKUYOさんが美少女ゲームを過去に発売していたことを知った。「美少女ゲームも出されていたことがあったのか!どういう感じなのか気になる!」と興味を持った私は、ある一本を購入した。それがこちら、『鳥篭の向こうがわ』である。

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◇『鳥篭の向こうがわ』(PS2 TAKUYO 2006年)

夢渡り恋愛アドベンチャー

概要

 「フェムト」という夢の世界に「解放者」として突如呼ばれた主人公が、その世界の住人の誰かの心を解放し、またそれと同時に「セクレト」と呼ばれているパズルを完成させ、与えられている期間内に脱出を図る物語。

公式サイト

(http://www.takuyo.co.jp/products/torikago/)

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 個人的に「夢」がテーマの物語ということも購入した理由の一つだった(「夢」が鍵となる物語に個人的に心を惹かれるのは、登場人物の内面が夢により濃く反映されることを期待するからかもしれない)。

 主人公の持ち前の明るさが影響してコミカルな場面も多いが、物語を進めるにつれて、ルートによっては、はっと考えさせられるような場面も多かった印象だった。

どのルートでも、自分が何をしたいかや自分の意思で選択することの重要性が強調されており、また「選ばれたものと選ばれなかったもの」について繰り返し語られるので、主人公やキャラクターの選択に胸に来るものがある時もあった(何が正解か不正解か明確な答えがない選択肢なので)。

更に、個人的に序盤「自由になりたければ自由になればいい」と主張していた主人公がルートによっては考えが揺ぎ、結果下す選択によって迎える結末には閉鎖的だけれども、儚く美しさのあるエンド のものもあり、それらが心にしんと残った。温かさがあるエンドもコミカルなエンドもあるので、余計にこのように感じたのかもしれない。

 細々とした気になるところはあれど、TAKUYOさん独自の独特なギャグを交えつつも、考えさせられるところは考えさせられる不思議な読後感のゲームで、当時からTAKUYOさんはTAKUYOさんだったんだなぁと思うゲームだった。


●新鮮な要素を求めて


 私が、ここ数年プレイしたADVゲームで面白かったなと思ったものの中には、老舗のメーカーばかりではなく、新しく出来た会社や同人サークルのゲームもある。

そういうところのゲームの情報を見ていると、私個人がプレイした狭い範囲ではあるが、従来とは違う、要素が新鮮で、興味をそそられるのだ。

 例えば、面白いテーマだなと私が思ったのは、「自殺」をテーマとして掲げたアンチロマンス乙女ゲーム『クラブ・スーサイド』。情報が解禁された当時から、乙女ゲームでテーマとして「自殺」を掲げ、攻略対象と「恋人関係になるとは限らない」と明記する姿勢に、個人的にこれまでになかった乙女ゲームを制作しようという意気を感じ、印象的だった。実際に1人を攻略してみて、「殺意」の描かれ方が興味深く、面白かったし、ピアノを弾く場面が美しく印象に残った。

ネタバレにならないようにあらすじだけを紹介するので、興味を持たれた方は是非。

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◇『クラブ・スーサイド』(PC Celtia 2020年)

現在、攻略対象を一人追加した完全版が発売中。

私は、自殺を考えている


概要

 不登校で引きこもりだった主人公はある日学校を訪れた際に、「自殺同好会」の貼り紙を見て、興味を惹かれる。同好会へ行ってみたものの、面々の自殺への本気度を目にし、早くも自殺する気持ちを失ってしまう。だが、それと同時に彼らが「何故自殺したいのか」を知りたい好奇心が芽生え、主人公は体は一つしかないからと対象を一人に絞り、その一人に接触を試みる。


私がプレイした当時の公式サイト

(http://club-suicide.site/)

現在の公式サイト

(https://clubsuicide.net/)

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 もう一つ例を挙げると、同人サークルADELTAさんが作られた大正時代を舞台にしたBLゲーム『古書店街の橋姫』は物語も面白かったし、何より一枚絵が凄かった。一枚絵の何が凄いかというと、その枚数。総数200枚で、惜しみなくバンバン一枚絵が出ては変わっていくので、見ていて飽きがなく、そのポップで怪しい世界への没入度が増す。これだけの枚数を見たのは初めてで新鮮かつ圧巻。また、舞台が雨の神保町なので雰囲気がある。更に、友人の死を繰り返さない為に何度もループする、主人公の身勝手なエゴが主人公の見る幻覚と合わさり、奇書を読んでいる不思議な感覚にさせられる。


こちらもネタバレにならないようにあらすじを紹介するので、興味を持たれた方は是非。

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◇『古書店街の橋姫』(PC ADELTA 2016年)※R-18

現在、Switch版が発売中。

奇書と幻覚のBLG

ポップオカルトな大正ミステリー


概要

 大正11年6月梅雨、古書店に居候している主人公玉森は浪人生活もそこそこに小説を書いたり、同郷の友人たちと戯れたり、自堕落な生活を送っていた。しかし、自分の小説を好きでいてくれた友人の1人がある日自殺したことを堺に他の友人の怪死が続く。その事実を受け入れられない主人公がある日水たまりを踏んだことで、ある3日間をループしていることに気づき、彼らを掬うためにループを続ける。


公式サイト(元のPC 版(R- 18))

(https://adeltaz1.wixsite.com/hashihime) 

Switch版の公式サイト

(https://dramaticcreate.com/hashihime) 


●現在


 今私のADVゲーム事情はというと、モリモリプレイしていた当時と比較するとめっきり減っているのが現状だ。また、積みゲーも沢山ある。

だが、やはり興味は前と変わらずあるので、今でも新作の情報は追っている。

 今気になっている新作は、CRAFTWORKさんのPC18禁美少女ゲーム『Geminism 〜げみにずむ〜』(2023年9月29日発売予定)。CRAFTWORKさんの約20年ぶりの新作なので気になっている。

一番気になる積みゲーはLiar-SoftさんのPC18禁百合ゲー『エヴァーメイデン 堕楽の園の乙女たち』(2022年 現在、Switchでも発売中)。こちらは美しい絵に惹かれて購入した作品で、私の百合ゲーデビューになるであろう作品だ。

 そして、今不定期でブームなのは、モリモリプレイしていた当時お金がなくて買うのを見送ったADVゲームを偶に中古ショップを覗いて探して、物色すること(これは、最新ハードなどに移植されているものもあるがされていないものも多いからというのが理由の一つ)で、懐かしのタイトルを見つけて喜んでいる。

 

●さいごに


 私のADVゲームのプレイの変遷を感想を交えて、お話してみたのですが、いかがだったでしょうか?

最近はゲームはリズムゲームくらいで、ADVゲームをプレイしていないので、これを機会にまたプレイしようかなと思っています。

 実は『ウキウキゲーム日和』は、一度友人に元々ADVゲームを紹介するために今年の1月に書いていたのですが、もっと分かりやすく、自分が当時思っていたことも含めて書きたいと思い、今回大幅に再編集、修正、加筆しました。

皆様が楽しく読んで下さったり、実際にプレイしてみるきっかけになることを願って☆

よろしければ、いいねやコメントをいただけると嬉しく思いますし、励みになります。

また、よろしければ皆様のおすすめや好きなADVゲームを教えて下さい!

最後に、

最後まで読んで下さった方は、読んで下さり本当にありがとうございました!!!


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山口ぱんじぃの連絡先


・Twitter:@Pansy_Yamaguchi

・Instagram:@pansy_yamaguchi

・Email:pansy.yamaguchi☆gmail.com ☆は@にして下さい。


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