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「フロント前」とは一体どこだ?!

最近、近所の銭湯に行くのにハマっているのだが、3分20円のドライヤーで髪を乾かしている時、ある張り紙に目が留まった。

「携帯はフロント前でご使用ください」

どこの銭湯でもそうだと思うが、脱衣所ではむやみに携帯を使わないでね、という意味である。
その張り紙には日本語しか書いていなかったが、ふと、これを英語にするとどうなるのかな、と思った。そこでとりあえず直訳してみたら、「フロント前」はin front of front となった。前の前。ちょっとよく分からない。

「フロント」はおそらく和製英語ではと思い、家に帰ってからネットで調べてみたら、やはりそうだった。front desk の略であるらしく、reception(受付)で言い換えることもできるとも書いてあった。lobby(ロビー)という単語も思い浮かんだが、「建物の入り口付近の空間」という意味がある一方で、待合室という意味を紹介している辞書もあった。

ちなみに和製英語にはいくつかのパターンがあって、フロントのように元の単語を短縮したものや、単語の一部分だけが残ったもの(ホワイトシャツ→ワイシャツ)、商品名がそのままついちゃったもの(ホッチキス)、日本語の完全オリジナル(ノートパソコン)などがある。
大学生の時、日本語初級の留学生に和製英語についてレクチャーしたことがあるが、ウケが良かったのはOLやサラリーマンだったと思う。意味を説明したら、「おおおおおお、まじかwwww」となっていた。

日本語ってほんと面白いよな〜と思っていたら、3分経ってドライヤーの電源が切れた。ちなみに髪を乾かすドライヤーは、英語でhair dryer と言うが、ただのdryerだと洗濯物を乾かす「乾燥機」になってしまうようだ。さすがに、髪を乾燥機で乾かす人はいないから、文脈から察することはできそうだとは思うが。笑

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